サッカー部のプリンスの気持ち [S×O/番外編] (ページ1)

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。

俺とあなたが出会ったきっかけ。

正確に言えば俺があなたのことを知ったきっかけ。

それは、高校に入りたての頃の話。

昼休み、上級生やら同級生の

まとめるとほぼ全校の女子が俺を追いかけてくる、
鬼ごっこ状態から逃げ出すため、

女子を撒いて屋上に行った。

単に屋上にいたんじゃ他の棟からわかるから
屋上に向かう階段の屋根に登った。

俺、1回校舎から見てみたんだけど

ここだけ人がいるかどうかわかんないの。

だから、5時間目の始業チャイムが鳴るまで

身を潜めてた。

でもね、ずっと伏せてんのも退屈で。

暖かいし、目を閉じてちょっと寝ようと思い、

仰向けになった。

4月の陽気は暖かくて

ウトウトしかけてたところに。

バンっ！

大きな音が鳴って目が覚めた。

音の方を見てみたら。

髪が短めな…

あ、違った。

ズボンだから

髪が長めの男の子がいた。

その子は、さっきまでの俺と同じように
仰向けになって空を見ていた。

多分、俺のことは視界には入っていないだろう。

こちらに見向きもせず、
あなたはただじっと空を見ていた。