二人のキョリは40cm -2-【江口拓也】

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「ぱいせーーん。」

「なぁに、もう！べたべたすんなよ〜。」


「だってー、あーーー、あーーー。」


「うるさいなぁ(笑)」




宏ちゃんがいつもと明らかに違う。

きっと何かあったんだろう。

お仕事の事かな？



宏ちゃんは私に弱みを見せないし、こんな姿を見るのは新鮮だった。


「ね？江口さんこんな日は飲みましょう？」


「俺はドラマ観終わるまでは無理です〜。

始まったら大人しくしててよ！？」


そんなことを言いながらも江口さんは新しいお酒を渡している。



「Aちゃんも好きなの飲んでね。

宏太朗がいっぱい飲むって言って冷蔵庫に色んなのあるから(笑)」


「ありがとうございます！」




「はあーーーー。」


江口さんが私に話しかけたことで、一人になった宏ちゃんがわざとらしくため息をついた。




「わかったって(笑)なんなんだよ(笑)」




そういうと江口さんと宏ちゃんはまたイチャイチャしだした…。

私はなにを見せられてるんだろう。

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