二人のキョリは40cm -2-【江口拓也】

65 ページ15

マネージャーが怪訝そうな表情をして近づいてきた。


「ああいうタイプは厄介だから、交流についてはよく気をつけるように。」


それだけ言うとそそくさとタブレットで仕事を始めてしまった。


突然のことだし、ミリアさんは良い人そうだったから頭上に？が沢山浮かんだ。



「Aちゃんメイクお願い〜。」


メイクさんに呼ばれ席につくと


「テレビ番組でさ、嫌いな芸能人は？共演NGとかで盛り上がってるの見たことない？」


「？
あります。」


「そういうのってやっぱり人間だから気になっちゃうし、視聴率も伸びるんだよね。」


メイクさんがなにを言いたいのか、それはマネージャーさんの言葉の説明だ。



「ミリアさんはなんでもズバッと言うのが売りでしょう？だから…」









「は、い…。ハァ、ハァ、」


「Aちゃん！？」

66→←64

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す