333 ページ45
-すばるSIDE-
安「あっあかんよっ！」
ヤスの焦った声が楽屋に響いた。
ヤスの方を見ると、一瞬視線がかち合ってすぐに逸らされた。
他のメンバーも、じっとヤスを見ていた。
みんなもヤスの発言の意味がわからず、誰も次の言葉を発そうとせえへん中
横「いや、俺ん家部屋余っとるし次の家見つかるまですばるも来たらええやん」
なんも、気にしとらんようなヨコの声が響いた。
ヨコに直接確かめたわけやないけど、何となくわかるやん、？
おれら付き合い長いし。
ヨコのそういう気持ちに気づかへんわけないやん。
ヨコは多分、彼女の後輩、連れの彼女、それ以上の気持ちをAに対して持ってる。
その気持ちは長らく本人が気づいてない、まだ小さなもんやった。
まぁ、おれやヨコのこと本気で思っとる先輩、それに変に勘のいいヤスは気づいてたけどな､､
でも、ここ最近その思いは強くなってるように思った。
本人も自覚し始めたんやないやろうか。
ヨコはおれからAを奪おうとするような奴やない。
だからこそ、さっきのヨコの言葉の真意がわからへん。
なぁ、どういうつもりなん､､？
黙ってるおれらを他所にヨコはまた話し始めた。
横「すばるんとこまだ記者がうろついてんねやろ？Aちゃんの顔もバレとるやったら、引っ越しまでの間うちにおったらええやん」
横「ホテルとかやったらすばるも行きにくいやろ？」
横「すばるも新しい家決まるまで、うちに泊まる言うたら事務所もなんも言わへんのとちゃう？」
それは正直、ありがたい話しやけども､､
ヨコはそれでええの？
すぐに返事がでけへんくて、少し考えてしもうたおれのかわりに
村「ええやん、すばるそうさしてもらいや。家はすぐに見つけるし、何よりAが不自由な思いせんでええやろ」
大「じゃあ、俺も横山くんち遊びに行こうっ」
丸「僕もお供します〜」
錦「俺も泊まるわっ」
みんなが口々にそう言う中、ヒナがおれの耳元で
村「大丈夫や、何も心配あらへん」
自慢の八重歯を見せてそう言った。
次の引っ越し先が決まるまで、ヨコの家に世話になることになった。
ヨコやヒナの言う通り、今はそれが最善策なんやと思う。
記者がうろつく中、外にも出られへんやなんて最近の楽しみが散歩やいうAのストレスにしかならへん。
ただでさえあいつを縛り付けとんのにこれ以上、不自由な思いはさせたない。
さっきの電話で不安にさしとるやろうから、はよ帰りたい。
おれの言葉で、大丈夫やでって安心さしてやりたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 418人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ssiooRi(プロフ) - みけねこさん» ありがとうございます☆DEMOは嬉しい贈り物でしたね(^^)また更新しましたら、お付き合いください。 (2019年8月11日 18時) (
レス) id: 53c5fb00c0 (このIDを非表示/違反報告)
ssiooRi(プロフ) - まいこさん» ありがとうございます☆のろのろ更新ですが、またよろしくお願いします。 (2019年8月11日 17時) (レス) id: 53c5fb00c0 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。更新楽しみに待ってます！私もDEMO聴きながら毎日を過ごしてます。お話楽しかったです！ (2019年8月11日 5時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
まいこ - こちらの小説大好きです。いつも更新を心待ちにしています！ (2019年8月11日 2時) (レス) id: 2605220462 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ssiooRi | 作成日時：2019年2月11日 20時
