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-すばるSIDE-
おれは、あれからAを抱いた。
自分の中にぐるぐる渦巻く黒い気持ちを、かき消すように強く、激しく抱いた。
そんなおれの情けない気持ちをわかったかのように、おれの全部を受け止めてくれたA。
おれが安心するように、何度も何度もおれを抱きしめてくれた。
終わったあと、意識を失うように眠ったAの顔は少し笑ってるようにも見える。
「バイトがしたい」
そうAに言われたときは、頭に血が登って怒鳴ってしまった。
最近は映画の撮影もあって、家にあんまりおられへん。
撮影終わったらリハーサルが始まる。
寂しいやろな、そうは思ってた。
友達もあんまおらへん、Aやし。
こっちで遊ぶ言うたら、先輩くらいやもんな､､
でも、あかんねん､､
おれが知らへんとこには行かしたないねん。
ひどいこと言うてんのはわかってる。
Aが、おれのしらんとこで笑ってたり息してんの想像するだけでどうにかなりそうやねん､､
おれの、おれの世界だけで生きてて欲しいねん…。
おれ、相当やばいやつやん､､
す『はぁ…』
「んっ､､」
やば、思ったよりでかいため息ついてもうてAが目を擦りながらこっちを向いた。
「眠れ、ないの？」
いつもおれより早く起きるAの、貴重な寝起きの顔はふにゃふにゃであんま目も開いてなくてお世辞にもかわいいとは言われへんけど、おれはそんなAさえも愛しくてたまらん。
す『んー』
「ふふっ…、おいでぇ」
曖昧な返事をしたおれに向かって、両手を広げるA。
す『なんやねん(笑)』
「ねんねできないすばるさんを、抱っこしてあげる」
す『子どもちゃうねんけど、おれ』
「今はいーの、おいでぇ」
寝起きの呂律の回ってへん甘い声に誘われて、吸い込まれるようにAの腕の中におさまった。
「だいじょーぶ、いい子、いい子」
大人しく抱かれるおれの頭をくしゃくしゃに撫でながら、何度も“だいじょーぶ”と繰り返すA。
こんな、おれですまん､､
いつか、いつかお前の望む生活さしたるから今は甘えさしてくれ…。
柔くて優しいAの腕の中、おれはようやく眠れるような気がした。
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ssiooRi(プロフ) - みけねこさん» ありがとうございます☆DEMOは嬉しい贈り物でしたね(^^)また更新しましたら、お付き合いください。 (2019年8月11日 18時) (
レス) id: 53c5fb00c0 (このIDを非表示/違反報告)
ssiooRi(プロフ) - まいこさん» ありがとうございます☆のろのろ更新ですが、またよろしくお願いします。 (2019年8月11日 17時) (レス) id: 53c5fb00c0 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。更新楽しみに待ってます！私もDEMO聴きながら毎日を過ごしてます。お話楽しかったです！ (2019年8月11日 5時) (レス) id: 5ac0d2c424 (このIDを非表示/違反報告)
まいこ - こちらの小説大好きです。いつも更新を心待ちにしています！ (2019年8月11日 2時) (レス) id: 2605220462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ssiooRi | 作成日時：2019年2月11日 20時
