緑の朽葉が笑うとき (ページ18)

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「せ〜んぱいっ」

考え込んでいると"トスッ”と腰の辺りに軽い衝撃が走りました。

『小鳩くん』

どうしてこの子達は所構わず飛び付いて来るんですか……？
僕の腰に抱きついてきたのは桜色の柔らかな髪をハーフアップ？と言うんでしたっけ？にした小柄な後輩三人衆の最後の一人、トリ。こと小鳩千冬(こばとちふゆ)くんでした。

『お昼、調達出来ました？』

「はいっ！もっちろんです！にゃんこには鮭とおかかのおにぎりと緑茶。わんこは菓子パン2つ、甘いのとしょっぱいの。あとココア。小鳩はフルーツサンドとスムージーにしちゃいましたっ！」

小鳩くんはそこまで言うと少しだけ言葉を詰まらせてしまいました。

「…………でもでも、いいんですか？」

『何がです？』

「お昼代………」

『お昼代……？』

もしかして料金が足りず小鳩くんにレジ前で恥をかかせてしまったのでしょうか？それはいけません。差額分を支払わなければ。

『すみません料金が足りなかったんですね。いま差額分を………』

「?!っち違います先輩！！！料金は足りてますから！お財布しまってください！」

？？？なんだか混乱してきてしまいました…

『え〜っとつまり？』

「出してもらって……」

あぁ、そういうことでしたか。僕がきちんと説明をしなかったばっかりに小鳩くんに余計な気遣いをさせてしまいました。

『大丈夫ですよ。それはお使いへ行ってもらったことに対する手間賃ですから。ラッキーって受け取って？』

「っでも」

『でももだってもありません。僕の補給食も買ってきていただきましたからお相子ですよ』

ね？と下手くそにほほ笑みかけると小鳩くんはやっと納得したように

「はーいっ！」

と返事をしてくれました。

ふぅ、これでやっと帰社出来ま

「ぎゃん！！！」

『ん？』

まだ何かありそうです……………