ねぇママ【Ryuto.S】

4days ページ4

貴「もう気づいてるかもしれないけど、あの子は私の子供」





貴「奏太っていうの」



そうなのかなって頭のどこかでは思っていたけど、実際、直接言われてしまうと戸惑ってしまう



困っている俺に彼女は話を続けた



貴「シングルなんだよねー私」



貴「シングルだからなんて、言い訳になるかもしれないけど、それでずっと隠してた」


貴「知ってるのは部長だけ」


貴「奏太がいるからいきなり入る飲み会には行けなかったし、うちにも呼べなかったの」



貴「ごめんね」



そう謝る彼女は完全に母親の顔をしていた





作「別に謝ることじゃないし、坂下が悪く感じる必要もないよ」


作「逆に話してくれて良かったって思ってる」


作「今まで助けてあげられなくてごめんね」


こんな言葉しかかけることが出来ない自分に腹が立つ


もっと何か言ってあげられることはなかったのか



それでも、驚いた後に嬉しそうな顔でありがとうとハニカム彼女に心が和らいだ

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