ヴァンピレスの餌【ＲMＰＧ】 (ページ4)

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「～～ｯ！」

鎖骨あたりから首筋までべろっと舐め上げられて身悶える。

フッ…と樹さんが笑った気がした。

もしかして、からかわれてる？

やめてくださいと言って良い立場なのか分からず、されるがままになる。

どこまで許して良いのかを、ずっと決めかねていた。

「樹さんっ。」

恥ずかしくて目も閉じたままで開けられない。

ほっぺた同士をスリスリされて、その猫っぽい仕草に胸がきゅっとなった。

猫又との混血、妖怪の血が流れている彼。

クールなように見えて実は甘えん坊なのかもしれない。

男らしい手が太ももに触れてきて身体の底から震えるような感覚がした。

「樹さん、これ以上はっ」

『ン…。』

あれ？

なにもしてこなくなった？

急に動かなくなった樹さん。

私に体重を預けて、固まっている。

「…、？」

どういうことっ？

そっと目を開けて驚いた。

え、眠ってる？！

綺麗な寝顔が真横にある。

目にかかる長さの前髪がサラサラしていて無意識に手を伸ばす。

優しく撫でたら猫耳がピクッと反応した。

『ん、』

「…可愛いかも。」

そしてハッとした。

あ。

もしかして、吸血しすぎて気絶しちゃったんじゃない…？！