好きになってはいけない【D.S】

16. ページ16

→続き

#

重「何か賑やかそうな人やな。」

中「照史？
ホンマやで。会うたび会うたび“淳太君！”って言ってくんねん。

でも、一緒にいておもろいし、楽しいからええねんけどな。」

重「あの人名前なんて言うん？」

中「桐山照史って言うねん。
俺と高校の時の後輩やで。
やからしげみたいな感じやな。」

重「そうなんや...今度あの人...桐山さんのお店に行きたいな。」

中「俺も最近行ってへんし、今度飲み行くか。」

重「せやな！」

中「よし！そろそろ時間やし帰るか！」

重「よっしゃ！帰るか！」

中「しげ？告白せぇへんの？」

重「は？何で？」

中「俺の情報やとAちゃんは結構モテとるらしいで。

とられる前に自分の物にせんばな。」

重「そんな事くらい分かっとる。

でも、俺勇気ないねん！
俺教師やし、アイツの事守れへんかもしらん！
俺もう大切な人を失いたくないねん！」

中「しげ。こんな時は当たって砕けろ！やで。

当たらず砕けるより当たって砕けた方が気持ちも軽くなるんやないかな？」

重「...せやな！ありがとう淳太！
ホンじゃ！俺は、これで。」


淳太に相談して良かったっと思ってる。
これからもいろんな事相談しよ。

思ってる間に家に着いた。
ドアを開けるとAの見知らぬ男の靴。

うちの生徒だとわかるのは時間は掛かってない。

ゾッとした。

まぁ、ここは正常に


重「ただいま〜...」

「あ！お帰り大毅！」

重「なぁ、誰か居るん？」

「ん？あぁ、流星が居る。」


流星？

あー藤井流星か。
良かった。

藤「すみません。勝手に上がってきちゃって。
では、僕は失礼します。」

「じゃあね流星！」

藤「バイバイA。」


ﾊﾞﾀﾝ)


重「なぁ、何で流星がおったん？」

「それはね、私が今まであったことを流星に話したら、

“Aが一人の時に襲われたら危険やから俺が一緒に居る！”

って言ってくれたんよ。
そこから大毅が帰ってくるまでって。」

重「そうやったんや。帰るの遅なってごめんな。」

「ううん。全然良いよ。お仕事お疲れ様。」


ｷﾞｭ))


「大毅？...」


俺は、急に抱き締めたい衝動にさらされて気づいたらAを抱き締めていた。

でも、それをほどく気にはならなかった。

#

17.告白→←15.見回り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す