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グレンが私の視線を受け、面倒くさそうに顔を顰めた
それから美十ちゃんの質問に答えた
「特に大した話はしてないぞ」
「嘘ですね。かなり親密に話していたように見えました」
「僕らがイケメンだからってジロジロ見過ぎ……」
「いいから話しなさい。いったい、深夜様となんの話をしていたのですか?」
僕は話を逸らそうとしたが、彼女はしつこく聞いてくる
それにグレンはうんざりしながら言った
「ってか、ほんと聞いても仕方ないことだぞ?ほんとに聞きたいのか?」
「聞かせなさい」
「あ〜、ってか、年頃の男たちが話すことといや、一つだと思うが」
私は男じゃないけどね
こんな格好だけど一応女だ
このことを知っているのは、柊家と暁家の限られた人間だけだが
「それはなんですか?」
「女の話だよ」
「え?」
グレンの言葉に、彼女は素っ頓狂な声を上げた
もちろん彼の言葉は嘘な訳だが
私はその嘘に適当に合わせる
「そうそう、クラスで可愛いのは誰かってね。で、深夜は美十ちゃんのことを可愛いって言ってたよ?今夜誘おうかなって」
ごめんね深夜
この方法以外に彼女の気を逸らす方法がないのだ
私の言葉を聞いて、彼女の表情が変わった
「は?え……⁉え、え、そそそ、そんな、嘘でしょう?そんな、いけません……し、深夜様には、真昼様が……」
なんてことを言う
彼女は相変わらず慌てた様子で続ける
「そ、それに、柊家の方とそういう関係になるのは、私たち従者の人間は禁じられております。ですからあなたたちからも、困ります、と、深夜様にお伝えくださいませんか?」
「あはは、深夜振られたねぇ。わかった、僕からも伝えておくよ」
「ありがとうございます。あと、私は、真昼様のことを深く敬愛しておりますので、今日のこの話は聞かなかったことに……」
すると、グレンが反応する
「あ?おまえ真昼と知り合いなのか?」
どれだけ真昼様のことが好きなんだ
元彼女だというのに、未練タラタラだね
別にどうでもいいが
なんてことを思いながら、私は彼らの話を聞いていた
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もちもち - 依鶴さん» コメントありがとうございます！ご期待に添えれるかはわかりませんが、頑張ります！ (2017年2月25日 18時) (
レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
依鶴 - プロローグから惹き込まれました！とても楽しみにしてます！ (2017年2月24日 16時) (レス) id: b2da2b82b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年2月22日 14時
