14.ひろうこんぱい ページ14
sha「めっちゃ助かったわ！Aありがとな」
『うにー…』
何とか夕方まで子守りという大役を終えたAはカーペットにごろんと寝転がる。シャオロンがそんなAを抱き上げ、ギューッと抱きしめた。犬と猫の戯れや…。
sha「俺、犬の方が賢い思っとったけど、そうでも無いんやな」
tn「せやねん。Aは賢いで」
爪先で喉を搔いてやれば目を細めて受け入れられる。手に触れようとしとる右手が短くて空を切っとるのがもう可愛ええ。
『うにゃう』
sha「ぐでんぐでんや」
tn「めっちゃ叩かれてたし尻尾握られとったし、疲れたんやろ」
赤ん坊が相手だからと加減無く叩かれたり尻尾を引っ張られても、怒らずにいたA。
流石に疲れたらしく「おいで」と呼べばシャオロンから離れて俺の方にやってきて、『ぷにゃ』と甘えた声で擦り寄ってきた。お疲れ様。抱き上げて額にキスしてやれば目を細めた。
sha「…ホンマにAにゾッコンなんやな」
tn「グルさんもオスマンもやで」
そう言えば「だよなぁ」なんて笑われる。何がおかしいねん。
sha「童帝が猫溺愛って、もう手遅れやなぁって」
tn「どついたろか貴様」
sha「んははっ。…ふぁ、俺もちょい疲れたかも」
『…ﾌﾟｼｭ!』
tn「ん、A？」
小さくくしゃみをしたAがぷるりと身体を震わせる。寒くないように着ていたセーターの前を開ければのそのそ入って来たので、そのままボタンを閉めて抱っこしてやる。
tn「Aもくしゃみしとるし、風邪ひかんようにな」
sha「へーへー。焼肉今度都合ええ時教えてや」
tn「あいよー」
なんて会話を終えて俺はAを休ませるべく家へと急いだ。
※
『…ﾌﾟｼｭ!』
gr「くしゃみか？」
os「やなぁ。どしたんA〜」
帰ってきてもくしゃみが止まらないAに、不安そうなオスマンが抱き上げる。
『みぃ…』
os「ん？なんか熱ないか」
tn「あー…疲れて熱出とるんかも知らんな」
飯の時間になってもあまり食っておらず、心做しか大人しい様に見える。
『みゃう…』
それに、いつも以上に甘えん坊だ。オスマンの胸にぐりぐり顔を押し付けて、全く動こうとしていない。
tn「明日も続くなら病院行かへんとな」
os「なら今日は一緒に寝よか。A」
『んみゃう…』
おやすみ、と俺とグルさんが頭を撫でて部屋に消えていく一人と一匹を見送るのだった。
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鴉(プロフ) - 完結おめでとうございます。癒しと感動が詰まった素敵な作品に出会えて良かったです。 (2022年10月23日 8時) (
レス) @page28 id: 3595b6bfd1 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民は我々だ！(プロフ) - お”ぉ”ぉ”ぉ”めちゃ感動するやないですかぁぁぁぁ！更新頑張って下さい！ (2022年10月17日 20時) (レス) @page23 id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - まさかの、まさかのツイートで癒されまくっていたあの猫ちゃんが小説に、、！？！？いつも素敵な作品ありがとうございます！無理のないよう更新頑張ってください！ (2022年10月2日 0時) (レス) @page4 id: 04c7a7add8 (このIDを非表示/違反報告)
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