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たまに仕事で神経が興奮して寝れない夜があった。
そんな時は決まってAの部屋に訪れる。
彼女はいきなりの事でも何も言わず受け入れ、手を引いてそのままベッドに横になった。
『大丈夫』
「…」
『怖くないからね。…大丈夫』
いつも歌ってくれる子守唄。それはとても優しいもので、寝れない俺を眠りへ誘ってくれていた。
あぁ、いつから俺はAなしじゃ生きていけんくなったんやろ。
※※
「____ん…」
ふと鳥の鳴き声に目を覚ます。
見慣れない寝室にボーッと「そう言えばグルッペン家で寝落ちたんやっけ…」と小さく呟く。
そこで自分の腕の中で丸まって寝る存在に気付いた。
視線を落としすやすや眠る子供をじっと見る。
…Aやった。ホンマに子供なんやな。
「…なぁ」
『んー…』
柔らかな頬をそっと人差し指で撫でる。そうすれば擽ったそうに身を捩り、やがてゆっくり目を開けた。
『…んぅ？』
「お、おはよう」
『…は、よ…』
にへ、と緩く笑う彼女は出会った当初と変わらない笑顔を浮かべる。
「…おはような」
『んっ』
ぎこちない笑顔を浮かべれば満足したのか、Aは起き上がり俺に手を伸ばしてきた。
『抱っこ』
「…えっと」
『ん！』
早く、とでも言うように催促するAを恐る恐る抱き上げる。警戒心は無いのだろうか、Aは腕の中で上機嫌で鼻歌を歌っていた。
「ご機嫌やな」
『もうね、暑くないの』
「ん？あぁ、熱あったんか」
デコに貼られてる冷えピタを剥がしおでこをコツンと合わせる。熱はもうないらしくじんわり暖かい温度が伝わってきた。
「ん、もう平気やな」
『…』
「どしたん？」
『お兄さんの目、きれいだね』
「…ありがとうな」
"ゾムの目って宝石みたいだよね"
"そうか？"
"うん。すごい綺麗"
昔そう言ってくれたことを思い出し自然と頬が緩む。
今のAに記憶はない。
やけど、ここで確かに生きている。
それが分かればもう、後はどうでもええわ。
「…お前ら、起きたか」
「お、グルッペン」
『パパ』
リビングへ向かえばソファーで寝たらしいグルッペンがボサボサの姿で胡座をかいていた。いやスマンて。マジで。
「…てか待って？パパ？グルッペンが？」
「…そこら辺も含めて説明してやろう」
次第に集まってきたメンバーとトントンとひとらんお手製の朝食が並び、俺らは皆挨拶を済ませ話がてら箸を手に取った。
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ネクロ雪だるまを食べる - 一目見た瞬間神作品だと分かりました！！自分もめっちゃ泣いて夢主ちゃんをまもらないという使命が出来ました (2023年4月20日 21時) (
レス) @page49 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
Myua(プロフ) - まだ続くんですね!嬉しいです!あとおまけの夢主ちゃんかわいすぎです・・・！ (2020年10月28日 9時) (レス) id: 8e2e6d2050 (このIDを非表示/違反報告)
ツチノコ - 涙全て出し切った。更新頑張ってください！（ちなみに自分でもよくわからんところで泣いてましたね） (2020年10月25日 1時) (レス) id: ea99753475 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - ワンニャンの人だったのか......待ちます！何年でも待ちます！このお話メッチャ好きなんです！更新頑張ってください！ (2020年10月9日 22時) (レス) id: cd58eafa95 (このIDを非表示/違反報告)
おしず(プロフ) - 消えてしまったのですか…！？全然待ちます、いつまでも待つのでゆっくりでいいので……無理なさらずに更新頑張ってください…！！！！ (2020年10月9日 21時) (レス) id: f2c187ecfd (このIDを非表示/違反報告)
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