おまけ2. ページ16
※とある日の書記長とぬこ
※ねんねさせるお話
---
「あかん…も、起きられへん…」
『ﾆｬｰ(寝てください)』
本日で三徹目を迎えたトントンさん。目の下のクマは恋し椅子に座ってるのにフラフラ揺れている。これはどうにかして寝てもらわねば。
『ﾝﾆｬｱ』
「A？」
突っ伏してる机に乗って腕をグイグイ押し上げる。
『ﾆｬﾝ』
「何してるん…？」
寝るならお布団、と頬をザリザリと舌で舐めて促す。だけど疲れきってるトントンさんは「擽ったいで？」なんて頬を緩めて私の背中に腕を回して優しく撫でた。
『ﾅｰｩ(お布団行きましょ)』
「遊びたいんか？今は疲れとるからごめんなぁ」
『ﾆｬｳ(違いますってば)』
言葉が通じないのがこんなにもどかしく感じたことは無い。
どうしようかと悩んだ挙句、私は恥を捨ててトントンさんにお腹を向けてゴロンと寝転がった。
『ﾆｬｰ(ほら、もふもふですよ)』
「…！」
もふもふの無防備なお腹を私は滅多に見せることは無い。作戦通りトントンさんは眼鏡を外しもふもふのお腹に顔を埋めて、所謂猫吸いを始めた。
息がかかって擽ったいが、仕方がない。我慢だ我慢。
「めっっっちゃやわっこい…はぁ…」
凄い恍惚としてらっしゃる…正直複雑だ。
そのまま我慢してされるがままになっていれば、次第に聞こえてきた寝息。どうやら上手く寝落ちてくれたようだ。
『(よし、今のうちに…)』
何とか抜け出し部屋を出て隣の部屋の扉をカリカリ掻く。するとひとらんさんが出てきて案内すればすぐに察してベッドに寝かせてくれた。
「ありがとうね。ペ神にそろそろトントン寝かせろって言われてたんだよ」
お手柄だね、とひとらんさんの大きな手に顔を包まれむにむにマッサージされる。
『ﾌﾟﾆｬ(むぁっ)』
「んふふ、Aって本当かーわいっ」
『ﾅｧﾝ…(照れますよ…)』
後にペ神は言った。
「徹夜の社畜を寝かしつける猫なんて聞いた事ないよ」と。
(どうだった？A枕)
(めっっっちゃ最高やったわ…)
(ﾝﾅｧ(トントンさんにしかしてあげませんけどね))
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 497人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジーナ(プロフ) - 久しぶりに小説で泣かせられました、、、読んでいると、うちの6代目のネコちゃんを思い出します。 (2021年6月2日 13時) (
レス) id: 5d4a55a6f3 (このIDを非表示/違反報告)
ルクテ(プロフ) - 癒されると思ってたから、突然の展開に感動して大泣きしました(T-T) 黒瀬さんの作品大好きです！続編希望です!! あと、よければ合作とk((ﾅﾝﾃﾞﾓｱﾘﾏｾﾝ (2021年6月2日 0時) (レス) id: 05a910269c (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - あぁぁ、、、悲しい、、大泣きしそうになっちゃいました、、。いやでも、勇敢な夢主さんですよ、、大切な人を守るために命をかける。きっと、来世は幸せ者でしょうね、、、！！ (2021年6月1日 23時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - 泣きたかったけど、勉強中にこっそり見てたので、泣ける暇がありませんでした。感動しました。続編希望です！ (2021年6月1日 19時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - うっ…お恥ずかしながら大泣きしました…！もういい話過ぎてっ…！すごい大好きです！！！続編…めっっっちゃ読みたいです！お願いします！ (2021年6月1日 18時) (レス) id: 71bc8f54f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
