02.Please guard me! zm･syp ページ4
※子うさぎ期
「Aさんしっかり捕まっててくださいね」
「俺迎撃するわ。ショッピ君A頼むな」
「任せて下さい」
遡ること数分前。
マンちゃんに注文しておいた紅茶を代行で取りに行って欲しいと頼まれた私はゾムとショッピを護衛に街へと向かっていた。
『重くない？大丈夫？』
「平気ですむしろご褒美ですありがとうございます」
「大丈夫やて。気にすんな」
『うん…』
ショッピの顔、凄いゆるゆるだ。
そんな時遠くから「あの子うさぎ美味そうだな」「捕まえて食うか」「幹部も居るけどどうせ気を抜いてるだろ、猫の方なんて顔ゆるゆるだぜ」と言う声が聞こえ私を抱っこしてるショッピに耳打ちした。
『変な人、いる』
「ショッピ君か？」
『ちがう』
「…何処ですか」
『あそこの路地裏』
「わかりました」
人気のないトンネルに足を踏み入れると同時に二人は一気に走り出す。すると後方から足音が一気に増えたのでどうやら跡をつけられて居たらしい。
「面倒くさ…」
「どうする？殺るか？」
「いえ、Aちゃんがいる中それは得策とは思えません」
走りながら余裕で会話する二人は凄いな、と思いながら不安で服にしがみつく。するとショッピはトンネルを抜けた先で屋根の上に飛び上がりながら「大丈夫ですよ」と頬を撫でてくれた。
「何があっても俺らが守ります」
そのまま屋根をぴょんぴょん跳ねて跳ぶショッピの背中越しにゾムを見下ろす。ナイフを構え対峙するゾムは____笑っていた。
「ンフフッ…楽しませてな？」
離れているはずなのに鋭い殺気で背中がぞくりとした。あんな所に居た今頃私は怖さのあまり気絶していた事だろう。
「…大丈夫、後はゾムさんに任せて、俺らは先に荷物受け取りに行きましょう」
トクトク聞こえる胸の鼓動に目を瞑り私は服の裾を握り締めた。
※※
「はぇーよっわ」
ナイフで迫り来る敵を切り伏せていればあっという間に辺りは静けさに包まれた。そんなんで良く俺ら襲撃しようとか言えたな？雑魚乙。
「さて、と…ショッピ君達は無事に着いたんかな」
鼻を鳴らし風の匂いを感じる。多分大丈夫やろ。
頑張って仕事したし帰ったら甘やかして欲しいわぁ、なんて思いながら店への道を全力で駆けだした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 890人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれいん(プロフ) - 黒瀬さん» 猫ちゃん！大丈夫です！すみません、中々御相手が決めれなかったので助かります！ (2022年1月19日 19時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - すみれいんさん» リクエストありがとうございます！御相手の表記が無いので、問題なければ猫ちゃんになっちゃって、御相手sypとなりますがよろしいでしょうか？ (2022年1月19日 12時) (レス) id: 3a76da62a7 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - リクエストと言うかもし見れるなら見てみたいなぁと言うのが、メンバーの属している獣になっているのを少し見てみたいなぁと思います！兎ちゃんのお話好きなので本編も何回も見てます! (2022年1月17日 9時) (レス) @page49 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - あぁ”…好きです!更新頑張ってください! (2022年1月7日 15時) (レス) @page42 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
tubin - こんにちは！ (2022年1月5日 8時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
