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「突然の来訪申し訳ありません。ウチの息子がどうしても今日お会いしたいとのことで…」
「いえいえ。未来のα国を纏められる方のお力になれるのでしたら…」
お偉いさんことα国の国王様とグルさんが堅苦しい挨拶を交わしているのをぼんやり見つめる。国王様はトカゲの王様らしく鱗がキラキラ光って綺麗に見える。
『…トンちゃん』
「ん、見なくてええで」
そんな国王様の後ろで私を見つめる視線が。だけど私はそれに気付かないふりをして目を逸らす。
だって顔がニヤニヤしてるんだもの。ものすごく嫌。
「それで？一体どうされたと言うのでしょうか？」
「それがですね…」
「父上、ここは私が」
国王様の後ろから前に出てきた黒髪の、いかにも自信家な見た目の彼は私を指さしグルさんの方へと向いた。
「そこのうさぎ族の女性。私はその者が欲しい！譲ってくれないだろうか」
「「は？」」
『…』
その言葉を聞いてピクリと耳が揺れる。
「…どういう事でしょうか？」
「何、そこの女性は以前まで非常食だったと聞きましてね？そんな可哀想な女性なら私が貰い受けて幸せにしてあげたいと思いましてね」
『…ッ』
可哀想？誰が？
「条件を飲んでくださればこちらからも国一番綺麗な女性を書記長様、必要であれば総統様にもご用意致しましょう」
なんだその条件。どちらにせよ自分に都合がいいだけじゃないか。
「どうでしょう？…悪くない話ではないでしょうか？」
『ッ！貴方いい加減に…！』
怒りが頂点に達し怒号を上げようとした時だった。
ドゴッ、と壁が抉れる、鈍い音がした。
「…悪いけどウチの姫さんは物やないんで」
笑顔の、だけど声のトーンが遥かに低いトンちゃんに思わず息を飲んだ。
こんな怖いトンちゃん、初めて見た。
「要件はそれだけでしょうか？そうでしたらどうぞお引き取り下さい」
「何故だ！その者にも、書記長殿にも美味しい話だろう？！」
王子は自分の発言の愚かさに気付いていないのだろう。後ろで国王様が額に手を当て、グルさんは笑いを噛み殺していた。
「我が国一番の美人だぞ？！いいのか！」
「ンなもん興味無いんで。…まぁ、強いて言うなら」
『？』
グイッと腕を引かれ立ち上がらされる。そして腰に腕を回され彼の腕の中に引き寄せられた。
「ウチの姫さん以外に興味は無いんで」
『…え？』
困惑する私を他所にトンちゃんは「お引き取り下さい」と王子を睨み威圧した。
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すみれいん(プロフ) - 黒瀬さん» 猫ちゃん！大丈夫です！すみません、中々御相手が決めれなかったので助かります！ (2022年1月19日 19時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - すみれいんさん» リクエストありがとうございます！御相手の表記が無いので、問題なければ猫ちゃんになっちゃって、御相手sypとなりますがよろしいでしょうか？ (2022年1月19日 12時) (レス) id: 3a76da62a7 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - リクエストと言うかもし見れるなら見てみたいなぁと言うのが、メンバーの属している獣になっているのを少し見てみたいなぁと思います！兎ちゃんのお話好きなので本編も何回も見てます! (2022年1月17日 9時) (レス) @page49 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - あぁ”…好きです!更新頑張ってください! (2022年1月7日 15時) (レス) @page42 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
tubin - こんにちは！ (2022年1月5日 8時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)
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