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zm side
「グルッペンお前…この事知ってて強襲したんやろ」
＜…何の事だ？＞
「惚けんなや」
インカム越しにグルッペンに低い声で詰め寄る。だけど「俺は知らん」の一点張りではぐらかされてしまう。
「アイツを見つけた際とても大切にされとったんや。我が子なら当たり前かもしれん。やけど両親を襲う時、父親が母親に「お前だけでも逃げろ」言うててん」
おかしいやろ？我が子を大切にしとるんなら子供と一緒に逃げろ、が普通やろ。
＜ゾム＞
「…何や」
＜残念だがその問いには答えられない＞
「グルッペンお前＜別のうさぎ族のとある人からの依頼だったのでな＞…は？」
とある人？同族？
しかもグルッペンが承諾する程信頼ある人物…？
＜彼は知っていたからこそ彼女を助けてあげたい一心で私達に依頼したのだろう＞
「…何を」
＜それは言えない。だが…＞
あくまで真意はまだ聞けないらしい。だけど次の瞬間グルッペンが口にした名前を聞き、俺はグルッペンとその人物を信じてみることにした。
＜同じうさぎ族であり、国王であるぴくとさんなら何か知ってるかもしれんが、な＞
「…」
ホンマこいつ食えへん奴やわ。
※※
鋭く並んだ牙
血のように赤く蛇のように蠢く舌
覆い被さられた私に逃げ場は無くて、二つの意味で食べられる恐怖に直面し顔を青くした。
『っや、怖…っ』
「大丈夫。すぐ楽になるからね」
男と女では力の差なんて歴然。抵抗しようにも両腕を捕まれては何も出来ない。
ちゅ、ちゅ、と首筋に嫌な音を立てられ鳥肌が立った。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
早くロボロ達を呼ばなきゃ。
そう思い口を開きかけたが大きな手が口元を掴み、彼は怪しく笑った。
「元気な子も好きだが、私は従順な子がとても好きでね…」
『(まさか、気付かれてた…？！)』
彼が着けていたスカーフを口に押し込まれ塞がれ、そのまま腰の辺りに座られ腕を頭の上に固定される。
『んぐ、んん゛〜！』
「大人しくしなさい」
ばちん、と頬に衝撃が走りジンジン痛む。
脳が警鐘を鳴らすも私は何も出来ない。
「さて…心ゆくまで楽しませてもらおうじゃないか」
グルさんとは違うドロドロとした欲を孕んだ目。大きな手が胸元を滑り吐き気を感じた。
こんなの嫌だ、と涙が頬を伝ったその時。
「…悪いけどそこまでだよ」
「？！」
『(だ、れ…？)』
扉が蹴破られ、そこには見た事ない白いスーツの人とその人を守るように武器を構えるゾム、ショッピ、トンちゃんの姿があった。
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シルバー(プロフ) - 完結おめでとうございます(遅くなってごめんなさい)続編楽しみにしてます!! (2021年5月15日 2時) (
レス) id: fda507aca1 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - あなたが噂の(前からお名前だけは知っていた)黒瀬さんですかぁ！最高ですありがとうございます！そして完結おめでとうございます！まじでスラスラ読めたし楽しかったです！タイトル回収が鮮やかすぎてもう「はぁ〜！」と読み終わった時に声が漏れました！応援してます！ (2021年5月12日 3時) (レス) id: 1323f7e7de (このIDを非表示/違反報告)
映画鑑賞(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日更新に楽しみにさせていただいていました！続編もとても気になります！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: 70cbc4d72c (このIDを非表示/違反報告)
カンナフューラー・スカーレット(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編とても気になります！これからも頑張ってください！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: ac012606e8 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 完結おめでとうございます。続編めっちゃ見たい (2021年5月11日 19時) (レス) id: 44a1044c1a (このIDを非表示/違反報告)
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