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獅子王国の総統の噂は耳にしたことがある。
金の毛並み、鋭い牙、そして自身の先祖の武勇伝をひけらかしその先祖の過去の栄光に縋り着いた王が統制する国だと。
「中々美しいじゃないですか…私の国の者で無いのが残念だ」
「お言葉感謝致します」
グルさんはそう言う手前でこっそりゾムとショッピが自分の後ろに隠してくれる。あぁ、貴方たちも彼の事は嫌いなのね。
「どうでしょう？ここは一つ、友好の証として一晩「お言葉ですがもう時期花見会が開催されます。そろそろ参りましょう」…そうだな」
あぁ嫌だ。やんわり断られると明らかに不機嫌を顕にするのは。子供みたい。
「…気にせず行きましょう」
「せやで。んじゃ、お手をどうぞ？姫サン」
『…ありがとう』
頼もしい二人の手を取りゆっくり歩き出す。
大丈夫、今の私は無敵だもん。
両側から私を支えてくれる頼もしい騎士と共に、私は会場へと足を踏み入れた。
「…今に見ておれ…我々国総統、グルッペン･フューラー…！」
※※
会場へと足を踏み入れると色んな国の来賓がいらっしゃっていた。ショッピが教えてくれた範囲では白尾国、運営国、日常国、限界国…どこも確かうちの国と友好関係の国のはず。
「…に、してもどの国も特徴あり過ぎない？」
白尾国の総統さんは正装の下にパンダパーカー着てるし運営国の総統さんは正装に青のニット帽、その隣でうるさく騒ぐ日常国の総統さんに限界国の総統さん。
はっきり言ってキャラが濃すぎる。
『既に頭痛い…』
「大丈夫です？」
『何かあったら助けて…』
「…善処はします」
ハッキリ助ける、と言わないショッピに内心舌打ちしながら我々国が呼ばれ入場する。
「あら…うさぎ国の…」
「素敵…」
「あんな綺麗な女性を…羨ましい…」
ゆっくり手を引かれながらヒールを鳴らしてレッドカーペットの上を歩く。するとやはり
緊張しすぎてなんて言われてるかはわからない。だから前だけ見て足を必死に動かす。
「上出来やったで」
『…ありがとう』
ヒソヒソ声でゾムがそう褒めてくれた。それだけで私は頑張ってよかったと心の底から思えた。
「それでは第○回、花見会を開催致します____」
司会を務める運営国の参謀コンタミさんがそう音頭を取ると共に、皆はグラスを高く掲げた。
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シルバー(プロフ) - 完結おめでとうございます(遅くなってごめんなさい)続編楽しみにしてます!! (2021年5月15日 2時) (
レス) id: fda507aca1 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - あなたが噂の(前からお名前だけは知っていた)黒瀬さんですかぁ！最高ですありがとうございます！そして完結おめでとうございます！まじでスラスラ読めたし楽しかったです！タイトル回収が鮮やかすぎてもう「はぁ〜！」と読み終わった時に声が漏れました！応援してます！ (2021年5月12日 3時) (レス) id: 1323f7e7de (このIDを非表示/違反報告)
映画鑑賞(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日更新に楽しみにさせていただいていました！続編もとても気になります！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: 70cbc4d72c (このIDを非表示/違反報告)
カンナフューラー・スカーレット(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編とても気になります！これからも頑張ってください！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: ac012606e8 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 完結おめでとうございます。続編めっちゃ見たい (2021年5月11日 19時) (レス) id: 44a1044c1a (このIDを非表示/違反報告)
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