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私が彼らのご飯になると決まってから時が流れるのはあっという間で三年が経過した。身長は伸びたしシャツも胸周りがキツくなり新しいものを調達してもらった。
「大人に成長していってるんですよ」
とパパは嬉しそうに笑っていたのを今でも覚えている。血は繋がってないのに、本当の子供のようにパパは私を愛してくれた。
そんなある日の事。
私は自分の運命の転機を迎える____…
※※
『…お花見会？』
「あぁ。Aも大きくなったし三年間逃げ出すこともなかった。だからここら辺でそろそろ外に出しても大丈夫かと思ってな」
食堂で隣の席に座るグルさんが言うにはお花見には隣国の偉いさん達が集い友好を深める為の会として開催するのだとか。
そこに私を自慢の品として連れていきたい、との事。
『確かに私は皆のご飯だけど…見世物はヤダ…』
「そう頬を膨らませるな。護衛にゾムとエーミールをつけてやるから」
『そういう問題じゃない！』
グルさんは笑って私の頭を撫でるが大好きな二人が近くにいれば許すという訳でもない。ムッとしてその手から逃れて席を立とうとすれば、丁度ご飯を食べ終えたシッマが席を立ち部屋に戻るかどうか聞いてきた。
『もういい、部屋に戻る。…グルさんの馬鹿』
「その割に行かない、と言わないんだな？」
『…三年間逃げずにずっとここに居るのよ？そろそろ気付いてくれたっていいんじゃない？』
そう言ってシッマがにお願いし横抱きにして部屋へ連れてってもらう。
「お前相変わらず素直やないんやな」
なんて言葉に
『女の子はそんなものよ』
と返して笑ってやった。
※※
「随分お転婆になったものだ」
「程々にしたりや。拗ねてゾム使って家出されたらたまったもんやないぞ」
グルッペンにコーヒーを差し出しながらトントンはため息を着く。彼女は成長すると共に悪知恵もついてきて、どうしても許容できないことがあるとゾムを使って家出するようになったのだ。
相変わらず彼女の片脚は動かないままでそうしなければ移動も叶わないから仕方がないのだろうが…それでもし何かあったら気が気では無いのだ。
「…ふっ トントン」
「なんやねん」
「お前はもう気付いてるだろう？」
「…何がやねん」
「自分が既にあの子を食料として見てないことに、だ」
「…」
"まぁ恐らく幹部全員だろうがな。"
グルッペンの言葉にトントンは何も言い返す事が出来ず、カップの中の黒い液体を一気に飲み干した。
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シルバー(プロフ) - 完結おめでとうございます(遅くなってごめんなさい)続編楽しみにしてます!! (2021年5月15日 2時) (
レス) id: fda507aca1 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - あなたが噂の(前からお名前だけは知っていた)黒瀬さんですかぁ！最高ですありがとうございます！そして完結おめでとうございます！まじでスラスラ読めたし楽しかったです！タイトル回収が鮮やかすぎてもう「はぁ〜！」と読み終わった時に声が漏れました！応援してます！ (2021年5月12日 3時) (レス) id: 1323f7e7de (このIDを非表示/違反報告)
映画鑑賞(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日更新に楽しみにさせていただいていました！続編もとても気になります！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: 70cbc4d72c (このIDを非表示/違反報告)
カンナフューラー・スカーレット(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編とても気になります！これからも頑張ってください！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: ac012606e8 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 完結おめでとうございます。続編めっちゃ見たい (2021年5月11日 19時) (レス) id: 44a1044c1a (このIDを非表示/違反報告)
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