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ある日の事。いつもの様にトンちゃんのお仕事してる横で本を読んでいるとジジッというノイズ音に気付き上を見上げた。
＜警告、侵入者発生、侵入者発生、近くに居るものはグルッペンの警護に当たれ。繰り返す。グルッペンの警護に____＞
「！」
場内に侵入者を知らせるアナウンスが鳴り響く。あまりのうるささに耳を塞ぎ踞ればトンちゃんが私を部屋に連れ戻し、そして部屋の片隅のベッドの陰に隠した。
「グルッペンが狙いの侵入者なら子うさぎちゃんには干渉してこぉへんはずや。ここでええ子で待っててな？」
『あ、ぅっ』
本当は怖い。だけどトンちゃんは行かなきゃいけない。だから引き止めちゃダメなんだ。
『…おむかえ、きてね？』
震える右手をきゅっと握る。トンちゃんもわかっているからか「ごめんな」と一瞬抱き締めて部屋を出て扉に鍵をかけていった。
耳を澄ますとよく聞こえる。場内の皆が慌ただしく走り回っているのが。
『…？』
でもそんな中こちらに向かってきてる足音が3つ聞こえてきて。緊急事態だと言うのに歩く足音はこの状況ではおかしなもので、それに気付いた時足音は部屋の扉の前で止まった。
「本当にここに？」
「間違いない。別働隊が動いてる間に連れされ、との事だ」
「子うさぎ程度だろう？楽勝さ」
____私を狙っている。
何が狙いかは子供の自分では分からない。だけど捕まっちゃダメな気がした。
だけどどうする？片足が動かない私では逃げるどころか戦うことすら出来ない。
どうしよう____
「あ、おった！」
『？！』
声が聞こえ咄嗟にそちらのほうへ向く。
そこにはふわふわの水色の髪の男性がいて、彼は大きな翼を広げ窓から入ってきた。
トリ族の人…！
「あ、安心してな？俺トントンさん側の味方やから」
そう言えばショッピ君と一緒に居たのを見た事あるかもしれない。
「なーんか子うさぎちゃん狙っとるって情報手に入れてな？危ないなって思って飛んできたんよ」
お兄さんは私を抱き上げると同時に大きな翼を広げる。
「空飛ぶの怖い？」
『…だいじょうぶ』
お兄さんがいるから、と服を掴めば目を丸くした後優しく微笑み、そして窓から飛び出した。
「俺チーノって言うねん。怖いもんから守ったるから、安心してな」
空を飛び少し離れた地面に着地すると同時に扉が壊される音が聞こえた。
「もぬけの殻じゃないか」
「いたぞ！下だ！」
「よっしゃ逃げるで」
.
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シルバー(プロフ) - 完結おめでとうございます(遅くなってごめんなさい)続編楽しみにしてます!! (2021年5月15日 2時) (
レス) id: fda507aca1 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - あなたが噂の(前からお名前だけは知っていた)黒瀬さんですかぁ！最高ですありがとうございます！そして完結おめでとうございます！まじでスラスラ読めたし楽しかったです！タイトル回収が鮮やかすぎてもう「はぁ〜！」と読み終わった時に声が漏れました！応援してます！ (2021年5月12日 3時) (レス) id: 1323f7e7de (このIDを非表示/違反報告)
映画鑑賞(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日更新に楽しみにさせていただいていました！続編もとても気になります！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: 70cbc4d72c (このIDを非表示/違反報告)
カンナフューラー・スカーレット(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編とても気になります！これからも頑張ってください！ (2021年5月11日 19時) (レス) id: ac012606e8 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 完結おめでとうございます。続編めっちゃ見たい (2021年5月11日 19時) (レス) id: 44a1044c1a (このIDを非表示/違反報告)
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