06. ページ7
昨日のアレは夢だったのだろうか。
いやでも卵は家に無かったし、気が付けば家で寝てたし…疲れすぎて夢でも見たのかな。
『うーん…ダメだ、わからない…』
「ん？どこか分からへんとこあるん？」
『…チーノ君』
数学の授業中の呟きにそう聞いてくれたのは隣の席のチーノ君。先生にバレないようにこっそり昨日あった夢(？)を話せば彼は哀れみの目を私に向けた。
「…毎日お疲れ様やな。今日はバイト休んで寝た方がええんとちゃう？」
『同情しないで…』
まあ普通の人ならそんな反応するよな、と納得しながら彼に今のは忘れてと言って授業に再び集中した。
…？あれ、そう言えば…
『…私チーノ君に今日バイトあるって言ったっけ…？』
そう聞いてみようとしたが彼は既に机に突っ伏していて、諦めた私は結局それを聞くことも無いまま放課後を迎えた。
※※
『…』
「…みゃう？」
帰宅しぴーくんをじっと見つめる。
だけど鳴いて首をこてんと傾けるだけで昨日の不思議な力の片鱗など何も見えずに終わった。やはりあれは夢だったのだろう。
『…神様仏様〜！…なんつって、ね』
くだらない、と立ち上がり晩御飯を作ろうと思ったその時。
「うん？何かあったんか？」
『…へ』
声のした方へ振り向けば昨日の橙色の着物の彼がそこに居て。
「また呼んでくれたん？嬉しいわぁ」
『……』
猫なで声の彼はそのまま驚きすぎて固まってる私を腕に閉じ込めた。
「俺の事覚えててくれたんやな…あーもう嬉しい。護る言うたけど隠してもうてもええかなこれ…」
『た、助けて…ぴーくん…』
非現実的なこの状況を理解出来ずそう家族に助けを求めれば
「…そろそろ主泣きそうなんで話してもらってええですかね。ぶっ飛ばしますよ」
なんていきなり茶色の猫っ毛に紫のアウターを身に着けた細身の男性に姿を変えたしょっぴ。
ただでさえ混乱してると言うのに後ろに引かれ抱き締め直されれば尚のこと混乱は加速した。
『え、あっ…うぅ……ん…』
「あれ、A？」
「Aさん？」
イケメン二人に名前を呼ばれ顔を至近距離で覗き込まれて、それが追い討ちとなり私はまた意識を失った。
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かなり長編になりそうです。よろしくお願い致します。
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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