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「あ、ほらおった」
「マジか…チーノは何してん…」
『…？』
隅っこで蹲っていると聞き慣れた声と初めて聞く声がしてゆっくり顔を上げる。
そこには妖の姿のトントンさんと見慣れないアシンメトリーの女性…？がそこに居て心配そうに私に駆け寄ってきた。
『トント、さ…っ』
「無理に喋らんでええよ。…少し大人しくしててな」
トントンさんの指が額に当てられ淡い光を放つ。すると先程までのの火照りが一気に治まり、それと同時に体から力が抜けて彼にもたれかかった。
「おっと」
「魅惑眼の反作用やねぇ」
『…魅惑眼…？』
「ん。君インキュバスに目ェつけられてたんやで」
『…ヒェ』
インキュバスなんて私でもわかる。確か女の人の夢に現れ体を重ね子を宿らせる…と言った類のものだったはず。
それに小さく震えてるとアシンメトリーの方が「ちょおごめんな」とトントンさん同様指を私の額に当てた。
『？何を？』
「視るんよ。君に魅惑眼かけた奴が誰かを」
アシンメトリーの方が目を開けエメラルドの瞳を覗かせた。かと思うと頬や額かぶわりと無数の目が開眼して思わず小さく叫んでしまった。
「あぁ、そういやオスマンとは初めてやったな」
『ひぇ…はい…』
「オスマンはサトリって妖怪や。俺やチーノ同様、グルッペンの使い魔や」
「んふふ、よろしくめぅ」
柔和な笑みを浮かべるオスマンさんはそのまま指先で額に触れたまま私の記憶を辿り始める。
そしてそれはすぐに見つかったのか、手を離されたと同時にギュッと抱き締められた。
『んぐ？！』
「…こんな可愛ええ子がアイツの毒牙に掛かろうとしてたなんて許せんわ」
「あっふーん(察し)」
『？？？』
訳も分からない私の頭をトントンさんは撫で、そして錫杖を手に大きな黒い翼を拡げた。
「おし、ちょお粛清してくるわ」
『え、ちょ』
「行ってらっしゃ〜い」
呑気にオスマンさんは手を振って彼が消えるのを見送る。容態が落ち着いた私はどうしたものか、と思っていたけどオスマンさんに手を引かれ起こされ、唇に彼の細い指が添えられた。
「…後の事は任せといてくれへん？」
『…わかり、ました』
「物分りええ子で助かるわ」
その後一人で帰すのもあれやから、と私はオスマンさんと手を繋いで家へ帰る事となったのだった。
(クレープ食わへん？美味そう)
(良いですね。どれにしようかな…)
(俺は…苺スペシャルチョコレートミックス&クリーム山盛りミルクアイス追加ウエハーストッピングやな)
(oh…)
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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