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服を直し二人と向かい合って座る。ぴーくんの頭には痛そうなたんこぶがひとつ出来上がっていて、ロボロさんに躾られたんだなと小さく笑った。
「ホンマにごめんなA」
「…目の前にご馳走が転がってたらああなりますって」
「反省してないんか？もう一発お見舞しよか？」
「パワハラ反対っす」
なんて目の前でギャーギャー騒ぐ二人だが"ご馳走"という言葉が気になり思わず聞いてみた。
「そう言えば説明してなかったですね」
「せやな。…Aはな、今特別な体やねん」
『特別…？』
ぴーくんの胸ぐらを掴んでいた手を離してロボロさんは自分の、丁度心臓の真上の辺りを指差す。
「元々特別な体やったんやけど、16歳になった事により更に力が増してん。それに変な奴らが引き寄せられて…襲いかかってくる」
『！』
彼らが言うには私の血肉はとても特別で、味は勿論良好で不思議な力を得ることも出来る…らしい。
「簡単に言うとAさんは生肉、俺ら妖の類はそれを食おうとするハイエナ、みたいな感じです」
『なにそれ嫌すぎる…』
だからこの前あんな事が…と化け物に襲われた時の事を思い出し身震いする。そんな私を見てぴーくんは猫の姿に戻り私の膝の上にゆっくり乗ってきた。
「…まあ俺達の目の届く範囲では護ったるから安心してや」
「そうですよ。絶対他の奴ら何かに渡したりしません」
にゃあ、なんて鳴いたぴーくんは首元に下げていた鈴を私の掌に乗せてペロリと舐めた。
不思議な雰囲気のする鈴をじっと見つめ、ロボロさんはその手を大きな手で包み込んだ。
「何時でもどこでも、それを持って俺を喚んでくれればすぐ駆けつけるわ」
『…わかりました』
それを伝えるとロボロさんは「んじゃ、おやすみな」とあの風と共に姿を消していった。
※※
「…Aどしたん？寝坊？」
『まあ、そんな所…』
ロボロさんが消えた後にふと時計に目をやると登校時間だった話します？
髪を整えることも叶わず簡単に結った後全力で走ってギリギリに到着した所で、お疲れ様やなと苦笑するチーノ君が髪ゴムを取って席の後ろに回った。
『え、何？』
「女の子なのに髪ボサボサはアカンやろ？結ったるわ」
チーノ君は櫛を使ってササッと編み込みハーフアップにしてくれた。自分ではやった事ない髪型に心が少しだけウキウキした。
『わ、ありがとう！』
「お礼は今度スタベ奢りな〜」
『えー高いよー』
なんて、何も知らない私は彼と共に笑っていた。
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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