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『トントンさん…どうしましょう…』
「…飼ってあげたらええやん」
『家にはもうショッピ(猫)もコネシマ(犬)も居るんですよ？！』
「まあええやん。狛犬やで？守ったるって〜」
首にしめ縄を着けたポメラニアンが腕の中で小さい尻尾をブンブン振りながら屈託のない笑顔で笑った。
何故こうなったか。それは1時間前迄遡る____…
※※
『廃れた神社の掃除？』
「ああ」
なんでもグルッペンさんが昔から世話になってる神社の管理下にある小さな神社の掃除を頼まれたそうで。慣れているらしいトントンさんと私が抜粋され呼ばれたのだそうだ。
『いいですよ。いつもお世話になってますし』
「すまんなぁホンマに…」
「場所はトントンが知っている。頼んだぞ」
報酬もあるからなと言われ意気込みトントンさんの案内で到着した寂れた神社を掃除し始める。寂れているとはいえ神社なので妖や悪霊の類は襲ってこなかったので安心して走り回れた。
『トントンさーん！こっち終わりました！』
「ありがとうなぁ。ホンマグルさんに見習って欲しいくらいええ子やわぁ」
『褒めても何も出ないですよ？』
なんて仲良く談笑していると私の耳にきゅう…とか細い声が届いた。
『…あれ？』
「どしたん？」
『鳴き声…こっち？』
小さな祠のその中を覗く。
そこにはふわふわな毛玉が落ちていて。
『…』
「…よし、Aちゃん帰ろか」
「ちょ！待ってや！！！」
面倒な気配を察知したらしいトントンさんが私と共に神社を去ろうとその毛玉に背中を向ける。だけどきゅうきゅう鳴きながら「行かんでやぁ〜っ」と足元にしがみついてきたので止め、その小さな体を抱き上げた。
『君、妖？』
「妖ぃ？！ちゃうわボケェ！」
腕にいた毛玉がポン！と音を立てて煙と共に大きい狗へと姿を変える。
「俺はこの神社の守り神の狛犬シャオロンや！こんな寂れた神社にわざわざ来おって…何者や！」
犬の姿と言い、完全な敵意を向けるといい、ウチのコネシマといい、犬の妖は皆アホばっかなのか。
「ほぉーん？この子に敵意向けるんか？なら俺の敵やな」
「アギャアッ？！ちょ！術はズルいやろ！あででででっ」
私を守るよう言われてるトントンさんが錫杖で狛犬を封じ込めた所でぐうぅ…という大きな音が鳴り私とトントンさんは顔を見合わせる。
『…お腹すいてるの？おにぎり持ってるけど食べる？』
「…しゃ、しゃーねーなぁ！」
そうして何故か私達はおにぎりを囲む事となったのだった。
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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