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Aさんはお人好しすぎます
鬱先生に襲われたあの日の夜、ショッピにそうお説教された。だってチーノに困ったようにお願いされたから…本人だって「立場上のヤツに頼まれたら断れんやん」って泣きながら謝ってきたし。
『でもだからって馬鹿って言われる筋合いは無い！』
思い出しイライラしながらそう叫べばふと道の脇に見つけたちっちゃな毛玉。それに近付いて覗き込めばそれは犬で、お腹が空いてるのかこちらを認識しても動かなかった。
『…お腹すいてるのかな』
「…」
チワワだろうか？そっと指先で頬を撫でればそれを受け入れ気持ちよさそうに目を細めた。…可愛い。猫のショッピがウチにはいるけど、彼はあまり甘えてくれなかったのでまた別の可愛さだ。
『ウチくる？ご飯あげるよ』
「！」
ご飯という単語に反応したのかその子は小さな尻尾をぶんぶんと振り始める。
それに微笑み腕を伸ばした瞬間____目の前から犬は消え、代わりに首に鋭い痛みが走った。
『痛っ！』
咄嗟に首元を手で抑える。
そこからぬるりとした感触がしてそっと手を離す。
そこからは少しだけ血が垂れていた。
『…え』
「んー久しぶりの飯は最高やなぁ」
声のした方を見ればあのチワワが居て上機嫌で尻尾を振ってこちらを振り返った。
「もっと…食ってもバチ当たらんわな？」
『妖…っ！』
煙を上げて人の姿になったその子は金色の髪をし八重歯をチラつかせた。フサフサの耳と尻尾も見えるので間違いなく妖の類だ。
咄嗟に手首の鈴に触れロボロさんを呼び出そうとするも彼の方が早く、その手を掴まれ押さえつけられた。
「ふーん…お前中々上物やん」
犬の妖だからか鼻を鳴らして首や耳元に顔を寄せられ顔に熱が集まる。めちゃくちゃ近い…！
「まあええわ。血だけでめっちゃ上手いし、肉も余程美味いんやろうなぁ？」
『！』
口を開けると鋭い牙が並んでいて痛いのは嫌だと目を瞑り咄嗟に叫んだ。
『待っ…"待って"！』
「！」
『…っ、………あれ？』
いつまでも来ない痛みに違和感を感じてそっと目を開ける。
そこには何故か口を開けたまま動こうとしない彼が居た。
『…？』
「なんや、これ…動けへん…！」
目の前にご飯があるのに動けない為かイライラしたように呟く彼。
『(もしかして)ふ、伏せ！』
「ンギャッ？！」
そう言うと彼は地面にベチャッと倒れた。
『嘘ぉ…』
予想した通りに事が運び安全を確保出来た私はそのまま助けを求めるべく携帯を取りだした。
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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