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1人でねると、ずっと夢をみるの。
何でお前だけ愛されてるんだ
わたしだって愛されたいのに
そう、誰かがさけんでる夢。
不思議な夢だけど、なんでかその夢を見るたびに胸がぎゅっとしめつけられるの。
不思議だよね?
※※
「…おーいA、起きろ」
『…ゔー』
らだおに肩をゆすられゆっくりおきる。
めがあかない…まだねむい…
『…や』
「嫌じゃないの。コンちゃんがフレンチトースト作ってるってさ」
らだおが私を抱き抱えて歩きだす。
まだねむいからねてたいのになぁ…
『…らだおのばか…』
「悪口言う余裕はあるんじゃんか」
『はげ…』
「髪くらいあるわ。ほら」
らだおはいつものニットぼうを被ってないからかみを指さす。
『づら』
「ヅラじゃねぇよ」
『むぃ…』
片手で両頬を捕まれたこのようにされる。
ぺしぺし腕をたたきながら抵抗すれば、リビングに到着してきょーさんとコンちゃんが居た。
「おはようAちゃん。今ご飯作ってるからね」
「おもろい顔になっとるな」
『むぃー』
首を振ってそれからのがれるとらだおはわたしを降ろして欠伸をしながらどこかへと向かう。
『?』
「Aちゃんも顔洗っておいでな」
『んー…』
まだ半分しか開いてない目をこすりながら歩きだすと、何かにぶつかってぼふっと言う音と共に何かにつつまれた。
見上げるとそこにはわたしと同じように目が半分しか開いてないみどりくんがいた。
「オハヨウ」
『おはお…』
「アッタカイカラ眠クナル…」
ねぼけたみどりくんはわたしを湯たんぽ代わりに抱きしめてウトウトしだす。動けずにいると見かねたきょーさんが引きはがしてくれて、わたしの手を引いてくれた。
「どりみーも顔洗おうな〜んで、Aちゃんはこっち」
『ん…』
きょーさんに腕を引かれ連れてこられたのは洗面所。
そこには洗顔して目を覚ましたらだおがいて、かみをくしで整えていた。
『づら』
「ヅラじゃねぇから」
「らっだぁ今度はヅラなんか」
「違うから。きょーさんも乗らないでよ」
らだおににらまれながら隣でぱしゃぱしゃと顔を洗う。きょーさんがすかさずタオルで顔を包むようにふいてくれて、大人しくされるままになる。
「髪は俺がやったるからな」
『うん』
顔を拭かれながら小さく頷く。
「きょーさん出来るの?」
「任せとけ」
『らだおはづらだもんね』
「どう言う事だよ」
『だっちゃくでおわり』
そう言えばきょーさんはゲラゲラと笑った。
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの?ぬいぐるみの豚にその名前つけたの?銀の匙かな? 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね!完結は次章予定です!続編はその後に執筆します! (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます!続編も、黒瀬さんのこと応援します! (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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