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炎が広がる空間には誰もいない
辺りを見回しても何もいない
ゾムも、グルさんも、誰も
"生きている人"は誰もいなかった。
『…違う』
違う違う違う。
私のせいじゃない。私が悪いんじゃない。
自分に良くしてくれた人達の屍を前に、膝から崩れ落ち頭を抱えて自分を守る様に体を丸めた。
私は悪くない。
私は、ただ________
____愛して、欲しかった
※※
「__さ__!___て__」
とおくでだれかが何かさけんでる声がする。
この声は…
「__きて、起きてください。Aさん…!」
ゆっくり目を開けて顔をのぞきこむ人をにんしきする。
そこにいたのは少し顔を青くさせたしょっぴにぃだった。
『…しょ、ぴ…に…?』
「起きて良かった…」
『…?』
「魘されてたんやぞ?しかも泣いてるし」
後ろからゆっくりやって来たちーのは水でぬらしたタオルをてにやって来て、それを使ってわたしのめもとを優しくなでた。
気がつかなかったけどぽた、と涙がしずくを作ってこぼれ落ちていく。
「…どしたん?怖い夢でも見たんか?」
ちーのがしゃがんでわたしに目線を合わせて頭をなでる。
『…っ、ゔぇ…っ』
「へ?」
手の温かさにるいせんがゆるんで、なみだがあふれ出して止まらない。
「ちょ、どしたんマジで!」
焦った声のちーのは私を抱き上げて赤ん坊をあやすかのよう軽くゆすりながら背中をぽんぽん叩く。安心させるそれがさらに涙をあふれさせ、思わずちーのシャツをギュッと握って顔をよせた。
『ひっく…ゔ…っ、ぐすっ』
「…ショッピ、これどうすりゃええと思う?」
「俺に代われ」
「真顔で言うな怖いわ」
泣きじゃくるわたしをよしよししながらそう言うしょっぴにぃ。とりあえずこわいから、行きたくなくて首をふればしょんぼり肩を落とした。
「うーん、泣いちゃってるなら飯後でにした方がええんかな」
『ごはん?』
「そうですよ。今は夜です」
しょっぴにぃが言うには今は19時だそうだ。ねすぎちゃった…でも、泣いたからお腹はすいてない。
「あ、じゃあ今行っちゃえばええんちゃう?」
「…あー」
『?』
ちーのはにっこり笑いながらそうとうしつを出て歩きだす。
『どこいくの?』
「着いてからのお楽しみやで」
ちーのは無言で歩き続ける。
そして、着いたばしょはモニター室だった。
扉を開けてゆっくり中に入る。
「…ん?どしたんチーノ」
『お届け物でーす』
そこではつうしんき越しに誰かとお話するろぼろの姿があった。
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くまくまちゃん(いろ)(プロフ) - おもろいです!夢主ちゃんが可愛すぎますっ!見た目年上でも中身絶対年下じゃん…(12歳) (2020年11月5日 23時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だ!より、とりあえず、夢主ちゃんが、可愛い(°∀°) (2020年9月24日 5時) (レス) id: e0b0a3b941 (このIDを非表示/違反報告)
闇(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛っかったです。(作文風)せーの、「はげー」すいませんした (2020年7月29日 5時) (レス) id: c58c36be65 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - 夢主ちゃんかわぁぁぁぁ!!悪戯好きなのかわいっ!みんなも夢主ちゃんと言おう!せーの、「はげー」(((ごめんなさい (2020年7月28日 23時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
茉鈴(プロフ) - まって?この子好きなんですけど。可愛い顔して怖いこと言うさ?毒舌の子?が好きなんよー!!!ごめん独り言です。 (2020年7月26日 17時) (レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)
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