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次の日の朝。まんちゃんにゆすられて起きると同時にわたしはとあるへやへと連れてこられた。
先に来ていたしっまとらんらんは「おはよう」と片手を上げてあいさつしてくれた。
「早速お着替えするめぅ!」
いしょうが沢山あるへやでまんちゃんは黒いレースの着いたお洋服をわたしに持たせる。なんて言うんだっけこれ…ごすろりふく?
まんちゃんに更衣室に押しこまれたのでねぼけ頭でわたしはそれを身につけた。
『できたー』
更衣室のカーテンを開けておひろめする。
「…アリやな」
「やろ?白い髪やし映える思ったんよ」
「そうだね。それにフワフワしててとっても可愛い」
3人がかわいいかわいいと連呼するのでじんわりほほが熱くなる。照れちゃうなぁ…
「AちゃんAちゃん、次はこれ着てみぃひん?」
「オスマンそっちよりこっちの方が似合うんやないか?」
「…2人のよりこっちの方がいいんじゃない?」
わたしのお洋服を手にあれじゃないこれじゃないと選ぶ3人。まどに目をやれば、外はいい天気だ。
「やぁAちゃん、おはようさん」
『…』
後ろから声を掛けてきたのはだいせんせい。
けはいを消してるから3人はだいせんせいに気づいていない。
「可愛ええ格好やね。どう?僕とデートでもせぇへん?」
『(プイッ)』
「つれないなぁ…ねぇ?ええやろ?」
腰に回された腕からにげて、まんちゃんの後ろににげて隠れる。
『…まんちゃん。だいせんせいいる』
「ん?なんや大先生おったんか」
わたしの声にみんながだいせんせいに気付き声をかける。
「ホントや。なんで気配消してんねん」
「…いやぁこっそり3人からお姫様を連れ出そうかな思ってなぁ?」
「大ちゃんやめときなよ。オスマンが何するか分からないから」
「せやねぇ残念やなぁ…」
にへ、と笑ってだいせんせいは私を見て手をひらひら振る。だけど私はそれから目を逸らしてまんちゃんの裾をつかむ力をつよくした。
「…Aちゃん?どうしたん?」
『なんでもない…』
だいせんせいの目を見ないようにうつむきながら目をとじる。
だってだいせんせいの目…
わたしを"わたし"として見てない目をしてた。
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くまくまちゃん(いろ)(プロフ) - おもろいです!夢主ちゃんが可愛すぎますっ!見た目年上でも中身絶対年下じゃん…(12歳) (2020年11月5日 23時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だ!より、とりあえず、夢主ちゃんが、可愛い(°∀°) (2020年9月24日 5時) (レス) id: e0b0a3b941 (このIDを非表示/違反報告)
闇(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛っかったです。(作文風)せーの、「はげー」すいませんした (2020年7月29日 5時) (レス) id: c58c36be65 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - 夢主ちゃんかわぁぁぁぁ!!悪戯好きなのかわいっ!みんなも夢主ちゃんと言おう!せーの、「はげー」(((ごめんなさい (2020年7月28日 23時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
茉鈴(プロフ) - まって?この子好きなんですけど。可愛い顔して怖いこと言うさ?毒舌の子?が好きなんよー!!!ごめん独り言です。 (2020年7月26日 17時) (レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)
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