優しい先輩 sly ページ6
あれから死に物狂いで色んな事を覚え、逃走補助や立ち回りに慣れてきた頃。お金もある程度溜まり何に使おうか考えていたら先輩のselluさんが私を呼んだ。
「金、何使う？」
『んー…未定です』
「なら面白いとこ行こーぜぇ！」
『へ？』
担がれ、彼の車で向かった先は大きなカジノ。そこで彼に言われるがままお金を払い、チップと交換し、大きな扉を抜けた先のテーブルに着いた。
「ルールわかる？」
『えと、これって…』
「ブラックジャック！」
確かディーラーから渡されるカードの合計数を、21に近付ける遊びだっけ。カードを読んだり、運に任せたりするんだよね…勝てるかなぁ。
『ルールだけなら』
「ならやるぞぉ？オールイン！」
selluさんは1億に値するチップをドン！とテーブルの上に乗せる。大金を大胆に…凄い…
「Aは？幾らある？」
『えっと、とりあえず手元にあった分だけ…』
手元にあった金額は5000万。銀行にまだ幾らかあるし、これくらいなら無くなっても問題ない…はず…
「ならAもオールインかぁ」
『えっ』
「しないの？」
『…オール、インします…』
selluさんのちょっと怖く見える目に見つめられ、思わず逃げれず同様にオールインする。
「俺は8、Aは11か…」
次に来たカードは…10。
「おー！」
『21…やった…！』
私は勿論そこでスタンド。sellu先輩もヒットして、10が出て18。スタンドした所でディーラーがカードを引いた。
3…次が9、もう1枚引いて…10。合計22！バースト！
「二人の勝ち〜おいしー♩」
『おぉ…倍に増えた…』
掛け金のチップが1億になって帰ってくる。これはボスがハマるのも納得だ。楽しくて、勝って、お金が増える。ハマっちゃいそうだ。
「…やっと笑った」
『え？』
「最近怖い顔してたから。気にしてた」
先輩はぽかんとする私の頭を優しく撫でてくれて。
心配、してくれてたんだ…
「まだやる？」
『…勿論！』
CPU先輩もsellu先輩も、とっても優しい。
もっと私も頑張って、恩を返すぞ！
「いくぞー？」
『「オールイン！」』
この時私は知らなかった
意外と自分にツキがあるということを…
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次のお話からX(旧Twitter)にてマシュマロで募集したお話のリクエストとなります。
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うみ(プロフ) - 良さげだったのに帰国させた先方を恨みます。こっからも楽しみに待機してます！ (5月2日 23時) (
レス) @page50 id: 5788af662a (このIDを非表示/違反報告)
名無し37131号(プロフ) - ただの妄想だけどモミアゲヨシャカアゲヨとか歌ってネタに走って欲しいw (4月3日 0時) (レス) @page39 id: 44a1f27f6a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(??)(プロフ) - ガチでおもろかった (3月16日 20時) (レス) @page30 id: 8a15510d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬
| 作成日時：2024年1月21日 0時
