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Sellu先輩が眠りにつき、寂しくなった私は1人海に来ていた。夕日が照らす中の海は幻想的で、なんでか視界が滲んで。
『…もう、会えないんだな』
それでも先輩に会えて良かった。本当に嬉しかった。
Selluとしてもう会えないけど、また会えたらいいな、なんて。
『…』
頭によぎった、アイネクライネという曲の1小節。
それを1人、誰もいない海で口ずさんだ。
『…先輩、ありがとう』
ずず、と軽く鼻を啜りこの後のミッションに備えてバイクで海を後にする。
すぐ去ったものだから、私は知らなかった。
「…綺麗な歌声、Aちゃん…？」
Mozuのリーダーであるヴァンダーマーさんの衛星に乗っていたという事を。
※
翌日、朝起きた私は通知が何故かうるさいXを起動し画面を確認した。するとそこには大量のいいねと一件の引用RPがついていた。
『…え、嘘ぉ…』
そこにはヴァンダーマーさんこと番長さんから「何だかごめん」というポストと、切り抜き動画の投稿主による召喚、そのポストへのいいねによる通知の嵐が一面に並んでいて。
＿"え、めっちゃ綺麗な声！"
＿"Aの歌声とか初めてじゃね？"
＿"繰り返し聞いてる〜めっちゃこの歌声好き〜"
等々、様々な反応があって。通知欄を流し読みしていれば「気になるからフォローしとこ」というポストを見掛け、慌ててYouTubeの配信アカウントへと飛んだ。すると＿
『…登録者数…11万…?!』
まさかの反響に予定していた10万人をあっという間に超えてしまったらしく、画面には11万の文字が映っていて。
『えぇ…で、でもnqrseさんにバレなきゃ大丈夫…』
なんて思っていれば震えた携帯。メッセージ相手は勿論nqrseさんからで。
"うたってみたよろー^^"
との事だった。
『〜っ、……覚悟を、決めよう…』
どうせ最初で最後なんだ、もうやるだけやってやる。
謎の意気込みを決めた私は何を歌おうかと女の子でも歌いやすいボカロ曲一覧を漁り出した。
シリーズ物になってる物やアニメの主題歌になってる曲、様々なものがあって色々目移りしたのだけれども。
『…あれ？この曲、同じ名前で何パターンかある？』
偶然見つけた�供↓掘↓犬離僖拭璽鵑里△覿福�それが気になり一通り聞いたのだけど、今の私に合う曲が一つだけ見つかって。
『…これ、いいな』
Mondoにもちゃんと好きだよって、日頃言えない好意を伝える事も出来そうだ。
『よーし、頑張るぞ！』
私はnqrseさんに歌う曲を伝えるべく電話を繋いだ。
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うみ(プロフ) - 良さげだったのに帰国させた先方を恨みます。こっからも楽しみに待機してます！ (5月2日 23時) (
レス) @page50 id: 5788af662a (このIDを非表示/違反報告)
名無し37131号(プロフ) - ただの妄想だけどモミアゲヨシャカアゲヨとか歌ってネタに走って欲しいw (4月3日 0時) (レス) @page39 id: 44a1f27f6a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(??)(プロフ) - ガチでおもろかった (3月16日 20時) (レス) @page30 id: 8a15510d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬
| 作成日時：2024年1月21日 0時
