↓ ページ29
皆さんが集まり11時頃。とうとうステージにて打ち合わせが始まった。
おじじさんが仰ってた通り中も広くてびっくりした。こんな広い会場でイベントやるの…?ゲーマーのイベントだよね？？？音楽ライブとかじゃないよね？
なんて周りをキョロキョロ見渡しつつも言われた仕事はちゃんとこなす。今は出演メンバーにつけるマイクの調整練習中だ。
『キツくないですか？』
「んー、ぴったりよりかは少し緩めがいいかも」
『…これくらいですか？引っかからないギリギリ位』
「そーね。ありがとねAちゃん」
しすこさんに頭を撫でられ微笑んでいると、視界の端に入ったMondo。まだ彼はマイクをつけておらず大きな欠伸をしていた。
『Mondoー？』
「(プイッ)」
『Mondo！マイク調整するからこっち来て！』
マイクを手にこっちに来てと呼ぶも、Mondoはツーンとして私から顔を逸らす。
「聞こえないー」
『もう…すみません、Mondoのマイク調整お願いします』
近くにいた別のスタッフさんにお願いしため息をつく。さっきの事根に持ってるみたいだけど、別にそこまで拗ねることないでしょ。
「Mondo御機嫌ナナメだね」
『しすこさんからも何か言ってくださいよ』
「えー？Aちゃんが言ってダメなら俺でもダメよ」
『むぅ…』
そうだとしてもCRとしては先輩なのだから言って欲しかったんだけどな。
『はぁ…』
「マイクってどこからおとでるの？」
「マイクの音量はあの辺のスピーカーから＿」
CPTさんが気になったのか他のスタッフさんに尋ねる。それに答えようと遠方に見えるスピーカーを案内したスタッフさんは、私が見えてなかったのかぶつかってしまった。
「わっ！」
『え、っ』
背中からの衝撃は痛くなかったものの、足元がふらつき体が傾く。
でも私がいるのはステージの端だ。下までまぁまぁ高さがある。
「A！！！」」
落ちる衝撃に備えて目を瞑れば、腕を強く掴まれる感覚と同時に引き込まれる感覚。
落ちる衝撃とは違う、何かに包まれる感触にゆっくり目を開ければ、そこにはドアップのMondoが居た。
「大丈夫？」
『ぁ…う、ん』
いきなりの事に処理できず惚けていると大きな手が落ち着かせるように背中を優しく叩く。
「MondoーAちゃん平気？」
「ん。」
駆け寄ってきたしすこさんとCPTさんが心配そうに私の顔を覗き込む。
落ちてたらどうなってたか。想像して今更体が震えてきた。
「A？だいじょぶ？」
咄嗟に返せない自分に苛立ちが募った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うみ(プロフ) - 良さげだったのに帰国させた先方を恨みます。こっからも楽しみに待機してます！ (5月2日 23時) (
レス) @page50 id: 5788af662a (このIDを非表示/違反報告)
名無し37131号(プロフ) - ただの妄想だけどモミアゲヨシャカアゲヨとか歌ってネタに走って欲しいw (4月3日 0時) (レス) @page39 id: 44a1f27f6a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(??)(プロフ) - ガチでおもろかった (3月16日 20時) (レス) @page30 id: 8a15510d16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬
| 作成日時：2024年1月21日 0時
