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『んぅ、も、ん…っ』
深く合わされた口に、Mondoの舌が差し込まれ私のものと絡められる。ざらりとした舌が擦れる感覚も、軽く歯を立てられ痺れる感覚も、息をするタイミングも、何もかも未だに慣れてなくてされるがままだ。
『ん…ぅ、んん゛…っ』
くるしい、と胸をべちべち叩けばやっと解放され、酸素を取り込もうと凭れかかれば背中を優しく撫でられた。
「あ、ごめん。つい」
『ばか…っ、はぁ…っ』
ついって何。私何かした?
そのままMondoに凭れかかっていれば、大きな手がぽんぽんと優しく叩かれる。
『もーんーどぉ〜?』
「ごめんてぇ」
『…まぁ、いいけど』
キスされるのは嫌いじゃないし。赤くなってるだろう顔を隠すように背中に腕を回して抱きついて、胸に顔を埋めて目を閉じる。とくとくと聞こえる胸の鼓動が心地いい。
「眠い?」
『ううんー』
むしろ今ので目が冴えたよ。ぐりぐりと顔を押し付ければ甘えてると理解したのか、そのまま手が優しく髪を梳く。
「…あー、明日仲直り?できたら、家でごろごろしよ」
『あれ?明日おじじさんとご飯行くんじゃないの?』
「どうでもいいよ。A元気になるのが先よ」
『オーナーなのに扱い…w』
脳裏に「酷いよぉ」と泣きべそかくおじじさんが浮かんで苦笑する。本当、ウチの暴君がすみません。
「仲直り、出来そう?」
『…うん、大丈夫。ちゃんと謝ってくる』
「
頭を優しく撫でる手を受け入れながら目を閉じれば、再び眠気がやってきた。深夜だし、Mondoもそろそろねるかな…
『ふぁ…Mondoもねる?』
「んー…そうするかな」
お風呂入ってからかな、と体を離して布団に潜り込めば布擦れの音の後に「詰めて」とMondoが入ってきて。え?と困惑してる内に抱き枕よろしく腕の中に閉じ込められた。
『んむっ』
「おやすみー」
寝れないと思うでしょ?
温かいし好きな人の腕の中だし、余裕なんだよなぁ…
※
「…寝た」
寝息を立ててる彼女の顔にかかる髪を払う
全く手がかかりますねぇ、このお姫様は。
「明日は沢山甘やかしてあげないとねぇ」
頑張り屋な君へ。
もっと俺を頼ってくれていいんだよ?
【次回、Mondoを甘やかすってよ】
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うみ(プロフ) - 良さげだったのに帰国させた先方を恨みます。こっからも楽しみに待機してます! (5月2日 23時) (レス) @page50 id: 5788af662a (このIDを非表示/違反報告)
名無し37131号(プロフ) - ただの妄想だけどモミアゲヨシャカアゲヨとか歌ってネタに走って欲しいw (4月3日 0時) (レス) @page39 id: 44a1f27f6a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(??)(プロフ) - ガチでおもろかった (3月16日 20時) (レス) @page30 id: 8a15510d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬 | 作成日時:2024年1月21日 0時