頑張り屋な君に mnd ページ19
今日は朝から散々で厄日だと思ってた。
今朝は携帯の充電がちゃんとできて無かった為Mondoと朝の通話が出来ず、その上アラームが鳴らなくて遅刻した。それだけじゃなく生放送でオンライン出演したRasと喧嘩したり、くしゃみをすれば口の中を噛んだり。
「今日散々じゃない？」
と同じ生放送にゲスト出演してたしすこさんにも言われる始末。
気分を切りかえて『もう夜だしそろそろ悪い事も無いはず』なんて思いながらソロでエペ配信をすればかなり珍しい私のアンチと味方マッチしてしまい妨害されて。不味いなと思った時には暴言チャットが打たれ慌ててマッチから抜けた。
『…最悪すぎる…』
普段はあまり効かない筈の事もここまで重なるとかなり応える。調子も悪いし今日は切るねとリスナー達に挨拶して配信を切れば、体が一気に重くなるのを感じた。
『……はぁ』
時刻はまだ日付が変わる前の23時。
体は元気なのに心は痛い。Mondoはイベントの出演で出掛けててまだ帰って来なさそうだし、疲れたから今日はもう寝てしまおう。
『Mondoの声聞きたかったな』
朝の通話も出来なかったし、日本に仕事で来て私の家に泊まってるのに声が1回も聞けなかった。その寂しさで涙がでてきたので慌てて布団に潜り込む。
散々な日だって偶にはあるよね。
仕方ない。
そう自分に言い聞かせて胸の痛みから逃げるように目を閉じた。
※
「＿」
『……ん、』
「あ、…ごめん」
『…もんど…？』
頬を撫でる感触がしてゆっくり目を開ける。
そこには帰宅したばかりらしいMondoが寝てた私の顔を覗き込むようにしてベッド横に座り込んでいた。
「おこした？」
『んーん…へーき』
だいじょぶ、なんて舌っ足らずで言えば大きな手が私の頬を撫でる。それを目を閉じて受け入れれば「アラみたい」と目を細めて笑った。
「しすこから聞いた。今日よくない日だったって」
『…んー』
「Rasも謝りたいって言ってた」
『…』
"仕方ない"で抑えていたはずの感情がジワジワと溢れてくる。
やだなぁこんなの。見せたくないのに。
「明日でいいからまたRasに＿『違う』…A？」
『ちがう。私が、悪いから』
Rasと喧嘩したのだって私が原因で。だから彼が謝る事なんて無いのに。
「大丈夫だから、落ち着いて」
『きょう、朝からツイてなくて、調子悪くて、だから、っ』
Mondoが私を優しく抱きしめてくれる。
それでも涙が止まることはなかった無かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うみ(プロフ) - 良さげだったのに帰国させた先方を恨みます。こっからも楽しみに待機してます！ (5月2日 23時) (
レス) @page50 id: 5788af662a (このIDを非表示/違反報告)
名無し37131号(プロフ) - ただの妄想だけどモミアゲヨシャカアゲヨとか歌ってネタに走って欲しいw (4月3日 0時) (レス) @page39 id: 44a1f27f6a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(??)(プロフ) - ガチでおもろかった (3月16日 20時) (レス) @page30 id: 8a15510d16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬
| 作成日時：2024年1月21日 0時
