夕空53 ページ23
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蕾「……」
季節は過ぎ12月初め。
私、黒川蕾は倒れている人を見つけました。
しかも…金髪のイケメン男……
どうしよう。めっちゃ見たことあるんだけど…
このまま素通りするのも手だろうけど…
でもなぁ……前世で色々と良くしてもらったからなぁ。
仕方ない、とため息を吐く私はツンツンと彼の頭を突く。
おーい、起きて下さーい。
バッと顔を上げる彼は私と目が合う。
警戒丸出しの彼は起き上がり私と距離を取る。
「えっと…お前は誰だ？」
蕾「蕾、黒川蕾です」
ディーノさん。
声には出さず心の中で名を呼ぶ。
久しぶりに見た彼はとても若くて泣きたくなった。
私は彼を知ってる、でも彼は私を知らない。
当然だ、彼にとって私は初対面なのだから。
ディーノさんは少し私を観察してからニカッと笑う。
ﾃﾞｨｰﾉ「そうか、いきなりすまねぇな！！
オレはディーノだ。ちょっと聞きたいことがあってよ」
蕾「なんですか？」
ﾃﾞｨｰﾉ「沢田綱吉って知ってるか？」
蕾「はい。知ってます」
ﾃﾞｨｰﾉ「悪ぃがその家も知ってるか？」
蕾「え？えぇ…」
するとディーノさんは「頼む！！」と手を合わせた。
ﾃﾞｨｰﾉ「沢田綱吉の家まで案内してくれ！！」
蕾「いいですよ」
コクリと頷けばディーノさんはパアァと顔が明るくなる。
ﾃﾞｨｰﾉ「ありがとよ。蕾は良い奴だな！！」
蕾「あはは…あ、こちらです」
それから他愛もない話をしながら沢田家まで案内した。
と言っても裏社会の事は全く話題にだしてない。
そういえば今日は12月2日。
明日、ディーノさんがうちに来るんだよなぁ…
あ、つまり今日は下見ってことか！！なるほど。
それから案内し終わってその場解散となった。
にしてもなんでうちん家の近くで倒れてたんだろ…？
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輪廻からホルンです。 - 輪廻からホルンに替えました。続き楽しみに待ってます。 (2017年4月29日 0時) (携帯から) (
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