夢と魔法を壊す者へ ページ7
バチバチと火花が散った。
喧嘩の合図ではない、宣戦布告でもない。
イーヴルからヴィランへの、勝利宣言であった。
ヴェール「何ですの、いきなり寄って集ってきたかと思えば。
私達のリクルーティングの邪魔をしにわざわざこのような仕掛けを？」
スカル「……あ？なに、俺に言ったの。」
ヴェール「一々癇に障る方ですわね！！」
スカル「てめぇのベルのが癇に障るわ、ちったぁ大人しくしとけじゃじゃ馬娘。」
ヴェール「まあなんて事！！！！」
よっぽど気が立ったのか、一層煩くチリンチリンとベルを鳴らし始める。
スカルは苛立ったようにがしがしと頭を掻きむしり、Aの後ろに隠れてしまった。
『…何故こちらに来るのです。』
スカル「あいつ嫌いだわ。」
ヴェール「聞こえてますわよ！？」
スカル「聞こえるように言ってんだ唐変木。」
ヴェール「とっ…！？」
いい加減ヴェールの堪忍袋の緒が切れようとしていた。
だがその前に、誰かの血管が切れる音がする。
スカルの直感が警笛を鳴らした。
「お前これやらかしたぞ」と。
『…スカル、私は無鉄砲な悪口が嫌いで嫌いで仕方ないのです。
この世界は、夢と魔法を壊す者に容赦しない。
まだ分からないというのなら、貴方は下界送りですわ。
イーヴルの存在意義は壊すことではない、誘い貶めることです。
壊すことに幸福を感じるなど、それこそ
悪にとっての幸せが壊すことと決めたのはヒーロー側ですわ、本当の悪はそうじゃない。
だって、例えヒーローでもヒロインでも、壊すものは壊さざるを得ないでしょう？』
恐ろしく憤怒した表情で、最後は恐ろしく笑顔だった。
Aの真の強さと怖さと愚直さはここにあったのだ。
狂気と取れる程までの悪への執着。
定義を貫き通す信念、イーヴルズもそこには恐怖を覚える場面が何度があった。
「いっ、言ってくれますね！！！」
高い声が響いた。
彼らから手下を庇うように仁王立ちする、眼鏡をかけた女性が1人。
「た、確かに貴方達は美しくて麗しくて妖しくて…でもヴィランズに勝てるほどとは思えません！！」
ラオ「…あれ人間？」
ノア「ぶっ…あっはは！！人間がヴィランズになりたいのぉ！？」
「人間だからなんですか！憧れを抱いたものになりたいと思うのは自然でしょ！？」
ブラッド「悪いこたァ言わねぇよ…やめとけ人間、どうせなるなら
「なぜそんなこと言うのですか！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二枚貝 - この切り口は新鮮…！四年後より失礼しました。 (2022年12月1日 17時) (
レス) id: 2c510e9628 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても素敵です……是非…続きを……!! (2018年12月6日 11時) (レス) id: 377aae7433 (このIDを非表示/違反報告)
雄飛(プロフ) - ナビさん» オリジナルキャラクターに対しての意見でしょうか、設定にも書いたように半分が脳筋野郎ですので単語単語の煽りしか出さないように心がけています。序盤ということもありまして、これからの話の進み具合を模索しながらですので、まだ控えめという点もありますm(_ _)m (2018年2月17日 11時) (レス) id: c5f25b2710 (このIDを非表示/違反報告)
ナビ - もう少し賢い煽り文句はないんでしょうか？
期待しています。 (2018年2月17日 0時) (携帯から) (レス) id: dc732391e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雄飛
| 作成日時：2018年2月12日 22時
