240*愛しいゼブラさん ページ10
「所長さんはゼブラさんに恋してるんですね!」
「そうなのぉ!!あの子に会うまではね、あちしのフェロモンで思い通りになる男なんて皆つまらないと思ってたわ!でもあの子だけは違うの!!いくら濃度の濃いフェロモンを出してもビクともしなくて、その時あちし、ゼブラちゃんが運命の男だと確信したのよぉ!!」
きゃー!!っと盛り上がる所長さん
その幸せそうな姿を見て、私も自然と笑顔になる
「そんなにゼブラさんのことが好きなんですね!離れたくないって思うのも当然です!」
「でしょ!?それなのにあの男達と来たら!!」
所長さんはギロッと与作様と会長さんを睨む
彼らは腕を組み、同時にため息をついた
「ゼブラちゃんをあちしから奪い取ろうとするのよ!?最低でしょ!?」
「確かに最低です!残酷です!人でなしです!」
「「はぁっ!?」」
与作様と会長さんはあんまりだと言わんばかりに目を丸くする
「でもね、所長さん」
彼女と同じ高さになるようにしゃがむと、私は静かに続けた
「与作様と会長さんがゼブラさんの釈放を求めたのは、多分とても大切な理由があるからなんですよ。彼がいればきっとグルメ時代の大きな貢献となるし、他にも良いことが沢山あると思うんです。だから所長さん、辛いと思いますがここは我慢しましょう?」
ゼブラさんの話をする彼女はとても可愛かった
トリコさんに恋するリンと同じ顔をして、キラキラと輝いていた
その姿から、どれだけゼブラさんのことを想っているかが読み取れる
いつまでも一緒にいたい...
恋をしたことのない私でもその気持ちは痛いほどわかる
でも彼の出所が人の為になるのなら、その気持ちをぐっと堪えなきゃいけませんね
「そんなの..わかってるわよぉ...」
所長さんは目を伏せると、頬をぷぅっと膨らませた
「しょうがないわね...いいわ!彼の出所を認めてあげる!」
「ほ、本当か、ラブ所長!?」
ずっと黙っていた与作様と会長さんは勢い良く身を乗り出す
「こんな年下の子にあそこまで言われちゃあね...あちしも少し大人げなかったわ」
「よくやったぞ、ルナちゃん!」
「がははは!お手柄だな、ルナ!」
与作様達は交互に私の頭をなでると、心底ほっとしたように笑った
無事に解決できたのかな?
良かった良かった!!
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にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» あとゼブラのことですね!ミストアイランド編はメロウコーラ編が終わった後の話なので、ゼブラは小松のことを知っています。わかりづらくてごめんなさい(;´Д`) (2019年3月7日 23時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» いえいえ!またいつでもコメントしてください(*´ω`*) (2019年3月7日 14時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - にゃんこさん» そうなんですか?!そうとは知らずに失礼しました (2019年3月7日 10時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» コメント、ありがとうございます!鉄平とココはセンチュリースープ編で出会っているとの内容でしたが、それはアニメ版での話で、原作では出会っていません。私の小説は原作添いなので、二人は初対面なのです! (2019年3月7日 8時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - もっと言うなら神秘の森の再生時にココと鉄平は初対面のような表現をなされましたが神秘の森はセンチュリースープの時に二人は会ってますし神秘の森はセンチュリースープの後の出来事なので二人は初対面ではないはずですが? (2019年3月7日 1時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年3月3日 16時