235*意地悪な声 ページ5
『調子に乗んなよ、ヘビ公!!!』
突如聞こえてきたその怒声に、私の体はビクッと震える
大蛇も恐怖に怯え、体をくねらせながらどこかへ逃げていった
え...今の声..誰?
周りを見渡してみるけど誰もいない
私の空耳?...んなわけ!!
すると、どこからともなく、またあの声が聞こえてきた
『お前、与作んとこの小娘だな?』
「え?...は、はい...」
小娘というのが私のことを指していると思ったから、私は恐々と返事をする
『ふん、何でお前みてぇな弱っちぃやつがこんなとこにいるんだよ』
...弱っちぃ
私はその言葉を聞いて、とても...
イラッとしました
「よ、弱くなんかないですもん!私だって戦えます!!」
『カッカッカ!たかが砂蛇(すなへび)に腰抜かしてたやつがか!?あぁ!?』
その声は馬鹿にするように笑い続ける
一方図星を付かれた私は、得体の知れない相手に頬を膨らませることしかできなかった
『ククク...まぁ、いい。それより、あいつらがお前を探してるぜ?』
「あ!そうだった!私、迷子だった!!どうしよう...」
探しに行きたいけど、さっきみたいに猛獣に襲われるのは嫌だし
でもここにいても猛獣に襲われるし
あれ...どっちみち猛獣に襲われるんじゃ...
「うぅっ...ぐすっ..どうじよぉ〜...」
恐怖と不安で思わず涙が出てくる
しばらく泣きじゃくっていると、またあの声が響いた
『...ったく、ピーピー泣いてんじゃねぇよ。うっせーなぁ』
「あ、あなたは私に意地悪しか言えないんですか!?少しは励ますとかしてくださいよぉ!」
『あぁ!?なんで俺がんなことしなきゃなんねぇんだよ!調子に乗ってんじゃねぇぞ!!』
「乗ってません!私にとっては死活問題なんです!! ふぇぇ...うわぁぁあん!!」
どうすることもできないし
すごく心細いし
謎の声は意地悪ばっかいってくるしぃ...!
もうなんでこんなことになったのぉ!!
『わかったわかった!俺が連れてってやるからもう泣くんじゃねぇよ!!』
「ぐすっ...連れてくって..どうやって?」
『お前は余計なこと考えてねぇで俺の言うとおりにすれば良いんだ!取りあえず立て!』
「はい...」
私は訳もわからずその声の言うとおりに立ち上がる
っていうか声だけの“人”?に道案内とかできるの?
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にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» あとゼブラのことですね!ミストアイランド編はメロウコーラ編が終わった後の話なので、ゼブラは小松のことを知っています。わかりづらくてごめんなさい(;´Д`) (2019年3月7日 23時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» いえいえ!またいつでもコメントしてください(*´ω`*) (2019年3月7日 14時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - にゃんこさん» そうなんですか?!そうとは知らずに失礼しました (2019年3月7日 10時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» コメント、ありがとうございます!鉄平とココはセンチュリースープ編で出会っているとの内容でしたが、それはアニメ版での話で、原作では出会っていません。私の小説は原作添いなので、二人は初対面なのです! (2019年3月7日 8時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - もっと言うなら神秘の森の再生時にココと鉄平は初対面のような表現をなされましたが神秘の森はセンチュリースープの時に二人は会ってますし神秘の森はセンチュリースープの後の出来事なので二人は初対面ではないはずですが? (2019年3月7日 1時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年3月3日 16時