259*美味しい飲み方 ページ28
「ゼブラさんはココさんみないなことを言うんですね!」
「はぁ?ココだぁ?」
「はい!ココさんも言ってましたよ!自分は毒人間だから、怖がって私が離れていってしまうんじゃないかって」
あの時の彼も寂しそうな顔をしていた
今のゼブラさんと同じ顔
「フン!俺をあの根暗と一緒にするんじゃねぇよ!」
「なっ...!?ココさんは根暗じゃありません!!..まぁ、でもゼブラさんの心配事は全て無駄に終わりましたね!だって、私があなたを怖がるなんてありえないんですから」
彼の大きな体、強面な顔、相手を威圧するその声
確かに、何も知らない人が見たら怖いと思うのも仕方が無い
でもその見た目に比例して、ゼブラさんが持つ優しさはすっごく大きい
彼のそんな一面を見たら、怖がるどころか大好きになってしまう
「ね、ゼブラさん!」
「...そうかよ」
ゼブラさんはそうボソッと呟くと、私の頭を少し乱暴になでた
私はそれが嬉しくて、またニコニコと笑う
「よし、手当が終わりましたよ!」
消毒を終わらせ、お腹にドクターアロエを巻き付けた
これでもう大丈夫!
「おい、小娘。ほれ」
「あ!流星の花!」
ゼブラさんが差し出してくれたのは、さっき彼が捕獲したばかりの流星の花だった
私はそれを受け取り、花の状態を確認する
それは星形の黄色い花で、中心に雄しべと雌しべが生えていた
花びらは柔らかい光を放っていて、まさに流れ星のよう
しばらく眺めていると、いくつかの水滴を見つけた
トロリとしたそれは黄金色で、キラキラと輝いている
「あ、ゼブラさん!蜜です!流星の雫ですよ!」
「零すなよ、小娘!」
「もちろんです!」
私は花を慎重に置いてから、準備を始めた
この蜜を最高に美味しく飲める準備!
まずは鞄から二つのコップを取り出し、その中に蜜を垂らした
次に水筒を出すと、ふたを開け中身を同じコップに注ぐ
「それは...炭酸水か?」
「はい!エアアクアで作ったものですよ!普通のエアアクアでも十分美味しいと思うんですけど、ゼブラさんはコーラが好きだって会長さんに聞いたので、炭酸の方が気に入ってくれるんじゃないかなって思いました!」
「...小僧と同じようなことを」
「ん?...なんですか?」
「なんでもねぇよ」
シュワシュワと音を立てながら蜜を薄めていく炭酸水
すでに喉はカラカラに渇いてたからより一層魅力的に見えた
最後はマドラーでかき混ぜて完成!
「できました!“流星サイダー”です!」
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» あとゼブラのことですね!ミストアイランド編はメロウコーラ編が終わった後の話なので、ゼブラは小松のことを知っています。わかりづらくてごめんなさい(;´Д`) (2019年3月7日 23時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» いえいえ!またいつでもコメントしてください(*´ω`*) (2019年3月7日 14時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - にゃんこさん» そうなんですか?!そうとは知らずに失礼しました (2019年3月7日 10時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» コメント、ありがとうございます!鉄平とココはセンチュリースープ編で出会っているとの内容でしたが、それはアニメ版での話で、原作では出会っていません。私の小説は原作添いなので、二人は初対面なのです! (2019年3月7日 8時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - もっと言うなら神秘の森の再生時にココと鉄平は初対面のような表現をなされましたが神秘の森はセンチュリースープの時に二人は会ってますし神秘の森はセンチュリースープの後の出来事なので二人は初対面ではないはずですが? (2019年3月7日 1時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年3月3日 16時