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257*気遣い ページ26

「ミストツリーは流星の花を守ってるんですよ!」

「はぁ?守る?なんでそんなことする必要があるんだ?」

ゼブラさんは激しく動くツルを警戒しながら聞く

「ゼブラさん、流星の花の蜜、つまり流星の雫はとても貴重だと言いましたよね?」

「あぁ、採れる量が少ねぇからだろ?」

「それもあるんですけど、実は別の理由もあるんですよ!」

「別の理由?」

雫が重宝される理由、それは高い栄養価

たった一滴の雫があれば広大な枯れた大地が瞬く間に潤う程だという

もちろん病気や怪我もすぐに治るし、蜜を飲めば数年間絶食しても餓死することはない

ミストツリーもそれを知ってるのか、流星の雫を養分としているんだ

それをゼブラさんに話すと、彼はニヤリと笑った

「なるほどな。他のヤツにとられたくねぇのもわかるぜ。だが...あいつは俺に嘘(幻覚)をついた。この俺に適応できねぇやつは絶滅させてやる!」

ゼブラさんはミストツリーに向かって走り出した

すぐに二本のツルも攻撃をしかける

「サウンドバズーカァッ!!」

この世の者とは思えない、衝撃的な音の振動がツルを襲う

ツルはその振動に耐えきれず、一瞬のうちに粉々に砕けてしまった

攻撃手段を失ってしまったミストツリー

ゼブラさんはその隙を狙って、無防備な懐に入り込む

「ゼブラさん、ダメッ!!」

彼のことだから、ミストツリーを傷つけるかもと予想していた私だったけど、その予想は見事に外れた

セブラさんがミストツリーに近づいたのは攻撃を食らわせる為じゃなくて

「やっと手に入れたぜ」

流星の花を捕獲する為だったんだ!

「小娘!何ボーっと突っ立ってんだ!」

「えっ?うわぁっ!?」

ゼブラさんは片手で私の体をヒョイッと持ち上げると、そのまま肩の上に乗せた

「ゼ、ゼブラさん!?」

「さぁ、行くぜ?」

彼はニヤッと笑うと、勢いよく走り出す

「キャァアアッ!!怖い怖い!降ろしてくださいぃ〜!!」

「あぁっ!?なに言ってんだ!お前が嫌がるからこうして手を引いたんだぞ!?本当ならぶっ殺してやってるところだ!!」

「そ、それはダメです!!」

「だったら黙って大人しくしてろ!!」

「うぅ...」

彼の言葉に従うしかないと口をつぐむ

でも実際、そんなに揺れてないし体にも負担がかかっていない

なぜだか安心できる

ゼブラさんがしっかり、優しく手で支えてくれてるからかな

彼の気遣いにクスッと笑うと、私は大人しく身を預けた

258*怖がらないで欲しい→←256*ミストツリー



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にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» あとゼブラのことですね!ミストアイランド編はメロウコーラ編が終わった後の話なので、ゼブラは小松のことを知っています。わかりづらくてごめんなさい(;´Д`) (2019年3月7日 23時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» いえいえ!またいつでもコメントしてください(*´ω`*) (2019年3月7日 14時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - にゃんこさん» そうなんですか?!そうとは知らずに失礼しました (2019年3月7日 10時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» コメント、ありがとうございます!鉄平とココはセンチュリースープ編で出会っているとの内容でしたが、それはアニメ版での話で、原作では出会っていません。私の小説は原作添いなので、二人は初対面なのです! (2019年3月7日 8時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - もっと言うなら神秘の森の再生時にココと鉄平は初対面のような表現をなされましたが神秘の森はセンチュリースープの時に二人は会ってますし神秘の森はセンチュリースープの後の出来事なので二人は初対面ではないはずですが? (2019年3月7日 1時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年3月3日 16時

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