249*異変 ページ18
しばらく花鳥達と戯れてから、私達は再び出発した
あれから結構歩いたつもりだけどターゲットはなかなか見つからない
霧もさらに濃くなってるように見えるし...
「ゼブラさん、何かわかります?」
「なぁんも聞こえねぇぜ」
さっきゼブラさんから、自分の耳はとても良いと聞いた
だから何か手掛かりになると思ってたんだけど、そううまくはいかないか
「そういやぁ、流星(イリア)の雫ってのは何なんだ?」
「花の蜜ですよ!」
「...は?」
流星(イリア)の雫は流星の花という植物からとれる蜜
とっても貴重な上にほんのちょっとしか採れないから、1L一千万円で取り引きされている
「小娘...てめぇ、そんな訳のわからんものが俺の耳で見つかると思ってんのか?」
「むぅ...訳のわからないものじゃないですよ!流星の雫は再生用の食材としてもとても重要なんです!あと、私の名前は!...はぁ、もう良いです」
何回言っても直らないのならこっちが折れるしかない
そんなことより早く見つけなきゃ!
前に向き直り一歩を踏み出そうとしたその時だった
「小娘!?」
「はい?」
切羽詰まったゼブラさんの声に呼び止められた
「どうしたんですか?そんなに慌てて...」
あれ...なんかおかしい
ゼブラさんの体は私の方を向いてるのに全く目が合わない
顔をキョロキョロと動かしている
「小娘、どこ行きやがった!!」
「え、ゼブラさん!私はここですよ!?」
彼の目の前で声を張り上げても、大きく腕を動かしても全然気づいてくれない
「小娘ぇっ!!」
ゼブラさんは依然として私のことを探していた
なんでっ!? 私のことを認識できてない!?
「そうだ!触ったら気づいてくれるかも!」
視覚も聴覚もダメなら触覚で!
彼に手を呼ばして、腕に触ろうとした瞬間
「おい...」
「ゼブラさん!」
やっと気づいてくれたぁ!
今度こそ、彼の目は私を捕らえている
私のことを認識している
でも...どうして?
「てめぇ...誰だ?」
どうしてそんなに怖い顔をしているの?
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にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» あとゼブラのことですね!ミストアイランド編はメロウコーラ編が終わった後の話なので、ゼブラは小松のことを知っています。わかりづらくてごめんなさい(;´Д`) (2019年3月7日 23時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» いえいえ!またいつでもコメントしてください(*´ω`*) (2019年3月7日 14時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - にゃんこさん» そうなんですか?!そうとは知らずに失礼しました (2019年3月7日 10時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» コメント、ありがとうございます!鉄平とココはセンチュリースープ編で出会っているとの内容でしたが、それはアニメ版での話で、原作では出会っていません。私の小説は原作添いなので、二人は初対面なのです! (2019年3月7日 8時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - もっと言うなら神秘の森の再生時にココと鉄平は初対面のような表現をなされましたが神秘の森はセンチュリースープの時に二人は会ってますし神秘の森はセンチュリースープの後の出来事なので二人は初対面ではないはずですが? (2019年3月7日 1時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年3月3日 16時