246*痴話喧嘩 ページ15
「やっぱお前は弱っちぃじゃねぇか、小娘」
「よ..弱っちぃ..?小娘...?」
その馬鹿にするような口調
響きが良くて、よく通る低い声
まさか...
「こ...声の人ぉぉおおぉお!?!!」
え、嘘っ!?
あの時私を道案内してくれた謎の声の正体ってゼブラさんだったの!?
今日一番のビックリ!!
まさかの事実に興奮する私
でもゼブラさんは酷く迷惑そうな顔をして、思いっきり眉をしかめた
「おい、急にデカい声出すんじゃねぇよ!お前の声は特にキンキンしてんだから耳がイカれちまうだろ!」
「なっ..失礼な!?...って、そんなことより!どうしてもっと早く言ってくれなかったんですか!?わかってたらちゃんとお礼言ったのに!!」
「チッ...こうなるから嫌だったんだよ、めんどくせぇ...」
「なんですかその言い方!?あっ、あと私の名前は小娘じゃありません!ルナです!」
「遅ぇよ!!」
一通り言い合いが終わるとゼブラさんはため息を付き、頭をガシガシとかいた
「...ってかお前はいつまでそうしているつもりだ?」
「え?...あっ」
ビシッと彼に指を指された私は、地面に手を付いて座り込んでいる
すぐに立ち上がろうとしたけど、転んだ時の怪我が思ったより痛くて一瞬顔をしかめた
「カッカッカ!そんだけで血を流すとはな!やっぱお前、弱っ「弱くないです!!」..あぁっ!?」
私はむぅっと頬を膨らませると、鞄から大きめの絆創膏を取り出し患部に張り付けた
まぁただの絆創膏だけど、何もしないよりはマシだよね
「おい小娘、終わったらとっとと行くぞ」
「だから私の名前はルナです!」
「お前もしつけぇなぁ...小僧は小僧でも何も言わなかったぞ」
「小僧?誰のことですか?」
「あいつだ...トリコと一緒の..」
「あ、小松さんですね!...って、私は小松さんとは違うんです!ちゃんと名前で呼んでもらいます!」
「...うるせぇ」
私のことを鬱陶しがるゼブラさん
でもね、気づいてますよ!
さっきから私の歩調に合わせて歩いてくれてること!
私のこと気遣ってくれてる!
「何ニヤニヤしてんだよ、気持ち悪ぃな...」
「ふふっ!確かにゼブラさんは優しいなぁって思って!」
「あぁっ!?調子に乗ってんじゃねぇぞ!?」
「乗ってませんよー!」
少しずつ、この人との距離が縮んでいくのを感じる
今回の依頼、うまくいきそうかも!
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にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» あとゼブラのことですね!ミストアイランド編はメロウコーラ編が終わった後の話なので、ゼブラは小松のことを知っています。わかりづらくてごめんなさい(;´Д`) (2019年3月7日 23時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» いえいえ!またいつでもコメントしてください(*´ω`*) (2019年3月7日 14時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - にゃんこさん» そうなんですか?!そうとは知らずに失礼しました (2019年3月7日 10時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - Yurikaanさん» コメント、ありがとうございます!鉄平とココはセンチュリースープ編で出会っているとの内容でしたが、それはアニメ版での話で、原作では出会っていません。私の小説は原作添いなので、二人は初対面なのです! (2019年3月7日 8時) (レス) id: 7d53de745b (このIDを非表示/違反報告)
Yurikaan(プロフ) - もっと言うなら神秘の森の再生時にココと鉄平は初対面のような表現をなされましたが神秘の森はセンチュリースープの時に二人は会ってますし神秘の森はセンチュリースープの後の出来事なので二人は初対面ではないはずですが? (2019年3月7日 1時) (レス) id: 7b0d381317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年3月3日 16時