うらたの妹は坂田家2【あほの坂田】

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坂田さんと付き合ってから早数ヶ月。


特にこれといって変わったことはない。





そう、なにも変わってないのだ。





｢えっ、デートもしてないの？？？本気？？？｣
｢本気…坂田さん忙しいから…｣

何を隠そう、1月からそらまふうらさかの新年会、うらさかキングダム、2月は春ツのリハ、そして今月は春ツと坂田さんは多忙の極みなのだ。


今話してるのはまふくん。浦島坂田船ハウスになぜか遊びに来た。｢このあともう2人来るんだよ〜｣と言いながら。浦島坂田船は春ツの地方公演に行っていて不在だ。


｢えぇ…まぁ確かにさかたん忙しいそうだけど…｣
｢まふくんとゲームする時間はあるのにわたしとはデートしてくれない。病んだ｣
｢僕みたいなこと言わないで。メンヘラキャラ被りやめて｣


なにこの中身のない会話。なにが楽しくてフォロワー100万人越えの歌い手とこんなに中身がない会話をしなきゃなんだ。


｢…わたしのこと好きじゃなくなっちゃったんですかね｣
｢そうじゃなくてさ！！｣


どうしてもネガティブになるわたしを必死に励まそうとしてくれるまふくん。しかし、耳元で高音で叫ばれると痛い。


｢さかたんもどうすればいいのかわかんないんじゃないかな。いきなり関係変わっちゃったわけだし｣


悪い意味でじゃないよ！と慌てて付け足すまふくん。まぁ、坂田さんと仲がいいまふくんが言うなら…、といったんネガティブな思考を頭の隅に追いやった。



｢そんなことより、あと2人ってだれです？天月くんと…｣
｢今日天月くんは来ないよ？｣
｢は？｣



じゃあ一体だれが…と考え出した時、インターホンが鳴った。




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