こんぷれっくす【うらたぬき】

18 ページ19

うらたさんに連れられ入った楽屋はluzさんとうらたさんを除く出演者13人が各々過ごしていた。


すごい、全員さっきまであのでっかいステージにいた人だ。



わたし達に真っ先に気づいたのは坂田さんだった。


｢あ！Aちゃんやん！来てくれたんや！｣
｢はい！うらたさんが招待してくださって｣
｢俺らどうやった？｣
｢めちゃめちゃかっこよかったです！ぴーこっくえぽっく？すごかったです！｣
｢やった〜！｣


喜んでる坂田さんは失礼だけど犬っぽい。柴犬。かわいい。


そんな話をしてると、2人こちらに近づいてきた。


たぶんこの2人は、


｢うらたん、この子がウワサの？｣
｢なんだウワサって｣
｢そりゃうらたさんがす……いったぁ！？｣

うらたさんが背の低い方がなにかを言う前に足を思いっきり踏んだ。すごく痛そうだ。今も蹲ったままだし。


｢初めまして、俺はセンラ、こっちが志麻くん。よろしくな？｣
｢初めまして、佐々木Aです。よろしくお願いします｣
｢Aちゃんは俺らのこと知ってるん？｣


復活した志麻さんにそう訊ねられる。


｢知ってますよ！曲も聞いてます｣
｢おお〜、なんか嬉しいな｣
｢んな｣
｢ちょっと、君たちAちゃんと近すぎ。はいはい離れて｣


志麻さんとセンラさんと話していたらうらたさんに引き剥がされた。その顔はなんとなく不服そうだ。



その一方で島坂船はニヤニヤしていた。




これ絶対勘違いされてるやつだ…。







・

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す