Story.15 ページ17
ー病院ー
ここ………どこだろ…………?
私、あの後意識がなくなって………??
な「A!!?」
私「おにーさま?」
な「よかった………」
私「ここ……………」
な「病院だよ。」
私「西園寺さん……」
な「逮捕された。西園寺財閥は終わるかな」
私「そうなんだ………」
な「Aさ、家の立ち位置とか分かんないでしょ?」
私「うん。」
な「この際教えてあげるよ。」
私「コクンッ」
あ、普通に喋ってる……気まずいのどっかいったわw←
それから、お兄様にいろいろ教えてもらった。
うちの七瀬財閥は結構大きいこと。
西園寺財閥のように、うちを狙う人たちがいること。
だから護衛をつけてること。
護衛だと分からないように、
メイド姿になっていること。
好きなことをさせてあげたいけど、
できないこと。
お兄様に謝らせてしまった。
私がいつも我が儘ばっかりだったから、
お兄様に負担をかけてしまっていた。
そう考えたとたんに涙がとめどなく溢れてきた。
“なんで泣くの?”
そう聞かれたけど、なにも言えなかった。
というより、言わなかった。
言ってしまえば、
お兄様にもっと負担をかけてしまうと思ったから。
お兄様は泣きじゃくる私を抱きしめてくれた。
幼いときに戻ったみたいで、
なぜか暖かかった。
な「大丈夫、お兄ちゃんがついてるから。」
私「お兄ちゃん……ありがとう……」
あ、お兄ちゃんって呼んじゃった。
怒ってないかな?
な「なんかその呼び方懐かしいねw」
私「ふふww」
よかった。怒ってなかった。
な「怒ってると思った?」
私「へ?」
な「Aってすぐ顔に出るからなぁ………」
私「え?ほんとに??」
な「うん。むしろ、気づいてなかったの?」
私「うん………」
な「あ、あと2週間ぐらい様子見で退院できるって。」
私「ほんと?」
な「傷があんまり深くないからって。」
私「そっか。」
な「退院まで、
瀬戸さんとメルシィに交代でお願いしとくね。」
私「うん。ありがとう。」
な「じゃ、俺はもう帰るね。」
私「うん。ばいばーい!」
な「ばいばーい!」
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作者名:*しろっぷ* | 作成日時:2020年3月26日 14時