【暗殺教室】あなたの視線の先には。Ⅳ (ページ4)

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＃146 ページ4

再び四人が突進してくるのを、前列で守っていたカルマや渚達が高く飛んで避けた。
そしてそのまま…

身軽なイトナが棒の上の方に捕まって、そのまま棒を使って抑え込む。

完璧じゃん、良い感じ。

【E組！何と棒の重みでガッチリ固めた！
　これはきつい！卑怯だぞ！】

『ったく…外国人まで使っておいてどっちが卑怯だっての』

それに、棒を使っちゃダメなんてルールないしね。

A組の攻撃班が横から攻めてくるのを見計らって、
E組の攻撃班も好きが空いた中央から攻める。

しかしA組の攻撃はフェイク…
E組の攻撃班は完全に挟み撃ち状態。

「こちらはどうする。
　彼らが負傷するのは、防衛省としても避けたいぞ」
「ヌルフフフ…大丈夫ですよ。社会科の勉強がてら助言しました」
　

女子達も心配そうに見つめる中、E組攻撃班は…

横から走り抜けて、客席の方にまっしぐら。

【何とE組！客席まで逃げ始めた！会場は大パニック！】

椅子を使って逃げて惑わせるE組と、それを必死に追いかけるA組…
きっとカルマと磯貝…あと木村あたりかな。
その辺は結構身軽だし、動きもいいから、警戒されてそう。

『そろそろかな』

私がそう言うと同時にA組の棒が大きく揺れた。

【いつの間にかE組の二人が！どこから湧いた…！？】

さっきまで客席付近で倒れ込んでいた村松と吉田が浅野の足にしがみついていた。
それと同時に残りの男子達も逃げるのをやめ、一気に捕まりに行く。

【あーっと、懐に入られた！】

少しの間、掴まれてじっとしていた浅野が、ふっと笑って
棒を使って男士絵尾蹴り倒し始めた。

「武道の心得まであるのか…」
『あいつは昔から色々教えられてきてたので』

戦場に視線を戻すと、先まで追いかけていたA組の攻撃班も加わり始めていた。

「やばい、詰みかけてる…」
「このままじゃ取り囲まれてリンチだよ…！」

浅野がずっと頂上に立ち、蹴り落としていく。
一人で防戦するのも大変だろうねぇ。

磯貝も落とされ、浅野は勝利を確信したかのように頂上で動きを止めた。

しかしそれも長く続くことはなく、浅野は情けない声を上げて引き摺り落とされそうになる。

【なんとE組、さらに増援！】

守備をしていた渚達も加わって、さらに浅野を引き摺り落としてく。
そうなると、E組の守備は…

竹林と寺坂の二人だけ。

【A組も守備の準備が整ってきた！ここさえ守れば、もうE組は打つ手がないはず！】