【暗殺教室】あなたの視線の先には。Ⅳ (ページ3)

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＃145 ページ3

【続いてはエキシビション！
　なんとE組がA組に挑戦状を叩きつけてきたぞ！
　負けるな、我が校のエリート達！】

E組の男子達が呆然とする。
相手のA組には、外国人がいた。

あれはルール違反にはならないのかな。
まぁどうせなんないだろうね。

【なお、本エキシビションでは文化交流を目的に、留学生が参加されます！】

放送で流れてくる声は、嬉しそうな声をしていた。

「留学生…ガタイの良い人ばっかりだよ。大丈夫かな？」

陽菜乃ちゃんが私の袖を少し引っ張ってそう言った。
確かに、明らかにスポーツやってますよって感じの人たちばっかり。

それに、留学生が来るなんて知らされてないし
全然フェアじゃないな、これ。

そこまでして勝ちたいのか、浅野。

『まぁ、念を入れすぎな気もするけど
　前に球技大会で野球部が負けたの見て怖くなったんじゃないの？』

私は少し笑って陽菜乃ちゃんに言った。
観客席から黄色い歓声と、必死に応援する声が聞こえて、グラウンドに視線を戻す。

どうやら両チーム準備が整ったみたいだ。

A組の棒には浅野。
E組の棒には磯貝が付いて防御している。

完全に潰す気でいるA組は守備もガチガチ、攻める人も外国人が加わって戦力は増し増し。
対するE組は…

【これは何だ、E組！？ガチガチの全員守備！戦力差にビビったか？】

E組は、全員が守備の位置についていわゆる「完全防御形態」。
これも作戦のうち。
みんなで考えた作戦、うまく行くと良いんだけど…

【さぁ、戦争スタートだ！】

放送されると同時に、パン、と音が響いた。

浅野が腕を伸ばし、前線にいるチームに指示を出す。
それと同時に外国人含めた四人がE組に突進する。

村松と吉田が対抗するも、無残に吹き飛ばされ、観客席の近くで倒れ込んだ。

「あ、あれ本当に大丈夫なの…？」

女子も、大体の作戦は知っているものの…
やっぱり外国人相手ともなると、なかなか厳しいものがあるかも。

【まず二人！客席までぶっ飛ばした！】

アナウンスも盛り上がってきたのか、E組が吹っ飛ばされて喜んでいるようだった。

『人が吹き飛ばされてもなお笑ってられる本校舎の奴らってだいぶサイコパスなんだねぇ』
「や、やばいよ殺せんせー！どんなに固まっても、一人ずつ吹っ飛ばされたら意味ないよ！」
『まぁまぁ大丈夫だって、落ち着いて、カエデ』
「A…」

さて、ここからが本番だよ。