【暗殺教室】あなたの視線の先には。Ⅲ (ページ30)

今日:29 hit、昨日:35 hit、合計:12,789 hit

＃123 ページ30

「シルバーウィークだっていうのに、みんなに集まってもらったのは他でもありません」

私たちはカエデによって学校に集められていた。
何やら計画を実行したいとのこと。
カエデがこういうの提案するの珍しいし…面白い計画考えてくれそうだし。

カエデの話によると、最近卵が大量に破棄されているらしい。
私はニュースとか全然見ないから知らなかったけど。

その卵を使って「プリン爆殺計画」なるものをするらしい。

『破棄される卵を使って暗殺か…環境にもいいし、よく考えついたね』
「ふふーん、まぁね！正直ちょっとだけ私利私欲も…」

まぁカエデはプリン大好きだし…
殺せんせーも甘いもの好きでカエデと一緒にプリンを食べているところを度々見かけていた。

なかなかいいかもしれないけど…
これで暗殺はなかなか難しいかも。

『殺せんせーは鼻が効くし…爆弾の匂いとかでバレちゃうかもね』
「うーん、まぁやってみれば何かわかるんじゃない？」

みんなが巨大なプリンの型にびっくりしてる後ろで呑気にカルマと話す。
まぁやってみて損はないかな…プリン食べれるし。

その日は夕方になるまで作業し、後は明日固まったプリンを取り出すだけ。

次の日、私たちは朝早くから集まって、プリンを取り出す作業が行われた。

外壁を解除すると、プルン、と揺れる美味しそうなプリンが出来上がっていた。
正直、爆発するのがもったいないくらい。

『わ、すごい…本当にできるんだね、巨大プリンって』

後は殺せんせーを待つのみ、か…

「これ、せんせーが全部食べていいんですか！？」

殺せんせーが到着し、プリンを見るなりとても嬉しそうに目をキラキラとさせた。
殺せんせーは私たちが校舎に入るとすぐ食べ始めた。

すごい勢い…底までいくのも時間の問題だな。
と…私たちが静かに見守る中、プリンに感情移入してる人が約1名…

『落ち着きなってカエデ…』
「ふぅ、ちょっと休憩」

私がそういうと同時に殺せんせーが私たちの背後に現れた。

異物混入を嗅ぎつけた、そう言った先生の手には竹林が仕掛けた爆破装置がもたれていた。
やっぱり匂いか…

殺せんせーは残った綺麗な部分を取り分け、私たちに配った。

『結局こーなるんだよね…』
「いい作戦だったんだけどね」

有希子ちゃんのいう通り、いい作戦だったんだけど…
まぁ普通に食べ物で釣っても殺せないってことか…

本当、どうやったら殺せるんだあろう、このせんせー。