【暗殺教室】あなたの視線の先には。Ⅲ (ページ1)

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＃94 ページ1

「寺坂くん！そいつ危ない！」

不破ちゃんが叫んだものの、遅かった。
烏間先生が咄嗟に2人を押し除け、至近距離でガスを…

『烏間先生！』

私は視界が晴れないうちから前に行こうといたが、
カルマに腕を掴まれて制止された。

「相手が何持ってるかわかんない。落ち着いて」
『…』

そのまま口を押さえられ、煙が晴れるまでそのままの体制でいた。
やっと煙が晴れ、視界が良くなってきた。

烏間先生はフラフラな状態で、そのまま膝から崩れ落ちた。
カルマが手を離した瞬間、私は烏間先生の背中を支えに行く。

寺坂と吉田は尻餅をついた状態で。

不破ちゃんが冷静に考え、推理していた。
それによって前から歩いてきていた男が、ウイルスを盛った犯人だと確定。

「さぁて、お前たちに取引の意思がないのはよーくわかった。
　交渉決裂、ボスに報告するか…」

男が来た道を戻ろうと振り向いたときにはもう遅い。

『私たちも生憎ただの中学生じゃないからさ、ごめんね？
　でもすぐボスに報告しようとするあたり、自分は戦えませんって自白してるようなもんだよ？』

烏間先生が私から離れ、立ち上がった。
さっきその男が言ってたやつだと、このガスって象も倒しちゃうやつだよね？
なんで人間の烏間先生は立ち上がれるの…人間離れしてるにも程がある。

さっきと同じガスを取り出そうとした男は烏間先生に顔面を蹴られ
烏間先生もそのまま勢いよく床に倒れ込んだ。

烏間先生が倒れた後、私たちはとりあえず男を縛って…
そうしているうちに、磯貝が烏間先生を支えながら立ち上がった。

『カルマ？なにしてんの？』
「ん～いや、ちょっと武器調達かなー」

男の服をゴソゴソと漁って、立ち上がった。

「ん、おっけー。それじゃ行こっか」
『…？うん…』

私たちも先生たちの元へ戻り、次に進む。

また、さっきの男みたいな奴がくるのかな…
今は殺せんせーは動けないし、唯一動けてた烏間先生もやられた…
次からは、私たちだけでどうにかしないといけないのか。