【暗殺教室】あなたの視線の先には。 (ページ28)

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＃27 ページ28

「ちょ、ちょっと烏間…これどういうことよ」
「詳しい話は本品が話したくなったときに聞けばいい。
　これは逢坂と浅野家の問題だ。俺たち教師が口出しするものではない」

「契約破棄、か…
　いいだろう。許可するよ」
『え、』
「ただし、条件として一つ。
　次の中間テスト…浅野学秀に勝ちなさい」

まじか…
中間テストってもうすぐだし、何より私の学力で浅野に勝つ…？

いくら英才教育紛いなことをしていても、本物には勝てない。

『…』
「どこでもいい。総合順位でも、教科別順位でもいい。
　ただ一つ。浅野くんの点数を上回ることができれば、契約は破棄しよう」
『…本当に？』

浅野親子のことだ。
絶対何かしら仕掛けてくる気がする。

「あぁ。ただ…
　対決の前に、お互いの本心で話し合ったほうがいいいだろうね」

よくわからないけど。
ようするに、本当にお互いに好意を持っていないのか確かめてから勝負に挑め。
そういうこと、かな。

私は理事長に背を向けて

『その勝負、受けます。
　私は浅野との婚約を破棄して必ずE組に残る』

たとえどんな手を使っても。

私が職員室から出ると
扉のすぐ横に、渚がいた。

その位置だと、きっと聞こえていたんだろう。

「A、浅野くんと婚約って…」
『いつかはちゃんと話そうと思ってたんだけどね…
　黙っててごめんね、でもこの勝負で勝てば、その契約は破棄になるから』

私が出て行ってすぐに、殺せんせーが入ったのだろう。
職員室から殺せんせーが理事長と話しているのがうっすら聞こえてきた。

私はこの婚約を破棄するために、E組に残るために。
この勝負、絶対勝たないといけないんだ。