やっぱり好き(まふまふside) ページ10
照りつけるような日差しと暑さで目が覚めた
時計を見たらもうお昼だった
「おはよ…ございま……」
むにゃむにゃしながらリビングに行くとそらるさんがバスタオルをお腹にかけて寝息を立てて眠っていた
「…はぁ」
昨日は危なかった
僕のこの気持ちが " 恋 " だとしたら
「やっぱり、そらるさんが……、」
「「好き?」」
え?
今、誰かと声がハモった?今この部屋にいるのは僕と…
「…そらるさん、起きてたんですか」
「うん、ごめんまふ」
バスタオルを畳みながらそらるさんが起き上がる
寝起きの顔とくしゃくしゃの髪の毛に胸が高鳴って顔が熱くなるのが分かる
反射的にそっぽを向く
「ねぇ、まふ?」
「はい」
「さっきの、なに?」
やっぱり、聞こえてたか
打ち明ける?誤魔化す?やっぱり男同士なんて…
「あ…いや、あの」
「嘘はいいから
俺はまふの気持ちを聞いてるの」
あぁもう、ずるいですってそらるさん
そんな甘えた顔されたら―
「僕は…」
耳まで赤くなった顔を隠すように俯いて呟く
「…そらるさんの事、好きみたいです」
「そらるさんは、僕の事どう思ってますか?」
言った
言ってしまった
こんな感情散ってしまえと、勢いにまかせて顔を上げる
「…え」
目の前にあったそらるさんの顔は
僕以上に真っ赤だった
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作者名:時雨 | 作成日時:2016年6月22日 15時