弱いくせして srr side ページ22
ほんとに大概にして欲しいよな。高校の同窓会なんて俺は止めたのに…。
「 だから、行けなくなったって言ったらいいじゃん 」
『 そんなの出来るわけないでしょ…。行くって言ってるし、もう支度も済ませちゃったし後は暫くゆっくりしてるの 』
「 …出るまで後どのくらいだっけ 」
『 ぇ、後1時間とちょっと…だけど。
ちょっと、何もしないでよ…!? そらるさん絶対服崩すしメイク崩すでしょ…! 』
「 しないしない、大丈夫だって。」
こうして俺はまた貴重な作業時間を無駄にするハメとなった。
実際メイクは崩さなかったよ?服はちょっと乱れちゃったけど直せる範囲にしたしね。
出た時間は夕方6時。帰ってきたのが日付変わるぎりぎりの11時ってどういうことだ。
そりゃな、あいつは高校の時から男女問わず仲良くしてたし話が盛り上がるのはわかるけどいくら学校が一緒でも学年の同窓会に二つ三つくらい年上の俺が行けるわけないじゃん?だから渋々我慢したんだけど。
「 …… この無防備な姿他の奴らにも見られてたって思うとすごいムカつくな。」
一人ぼそっと呟く。そんな言葉を届くわけもなく寝息を立ててすやすや眠っているのだから呆れてしまう。
「 ほら、A。起きてベッドで寝な。」
頬をぺち、と軽く叩く。これは酔っ払ってる状態だからできるけど普通ならすぐ怒るんだよな。まぁ純粋でピュアで可愛いんだけどさ。
『 ん…、あれそらるさんおかえり? 』
「 何がおかえりだ、こっちの台詞だっての。」
ほら、ベッド行って寝るぞ。
__ まぁ、ベッドに入っても寝れるとは言ってないけど。
『 ほんとそらるさんやだ…軽く二日酔いだし…!ほんとばか…私の体力くらい考えてくれても良くない!? 』
結局その日は寝れない夜を過ごしたとかなんとか…(笑)
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志乃(プロフ) - 朱桜よろんさん» わーありがとうございます!!こんな作品にコメントまでして頂いて.......。ご期待に答えられるよう頑張ります!! (2019年2月3日 10時) (レス) id: bddf466a95 (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - うおおおおお!!!とっても面白いです!!!更新ファイトです!!!待ってます!!! (2018年12月24日 11時) (レス) id: 164fe08ff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志乃 | 作成日時:2017年4月26日 2時